白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 権利擁護と成年後見 青木 仁美 後期 講義
◆授業科目の目的◆
成年後見制度は、判断能力が不足している者に法的保護および援助を与える制度である。本科目では、成年後見制度およびこれと関連する制度の基本的理解と、諸外国の成年後見制度の把握を目的とする。

◆授業科目の到達目標◆
成年後見制度の沿革、理念、および専門用語を知る。
成年後見制度と関連する制度を知る。
諸外国(主にドイツとオーストリア)の成年後見制度を知る。


◆授業の概要(テーマ)◆
成年後見制度とその周辺の制度を概観し、高齢者が判断能力を失う前、および失った後に、どのような法的制度を利用して自己の生活を形成できるかを考える。
その後、諸外国の成年後見制度を学び、日本の成年後見制度と比較することで、日本の制度についてより深く考察する。


◆授業計画と授業内容◆
1.高齢社会と福祉法
2.成年後見法の理念
3.成年後見法の成立と介護保険法
4.日常生活自立支援事業
5.「高齢」へ向けての準備(法的側面)
6.任意後見制度
7.法定成年後見制度
8.法人後見・複数後見
9.成年後見審判等の区市町村長による申立
10.1999年民法改正までの後見法の歴史
11.ドイツの成年後見(世話)制度
12.オーストリアの成年後見(代弁人)制度
13.オーストリアの成年後見(代弁人)制度の代替策としての法制度
14.高齢者の取引と法的保護
15.まとめ


◆事前・事後学習のアドバイス◆
事前学習としては、授業と関連のある教科書の箇所を読んで、専門用語をチェックし、授業内容を予測する。事後学習としては、専門用語や制度趣旨を整理し、教科書を読んで、理解がしやすくなったか確認する。

◆成績評価方法と評価基準◆
教場試験(80%)と平常点(20%)による(予定)。

◆テ キ ス ト◆
「成年後見読本」(田山輝明、三省堂、2007年)

◆連絡先(メールアドレス)◆
htm-aoki0426@akane.waseda.jp