白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 歴史の中の子ども発見 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 人間研究発展演習 平賀 明彦 前期 演習
◆授業科目の目的◆
「子ども」が、今の私たちが考えるような「子ども」として位置づけられるようになったのは、歴史的に見ると比較的新しいことです。「小さな大人」であった時代の方が遙かに長く、ましてや子どもの権利などが認められるようになったのは、ごく最近のことです。ここではその道筋を歴史的に辿ってみます。す。

◆授業科目の到達目標◆
日本や他の地域の歴史に題材をとりながら、子供観の変遷や子どもを取り巻く環境の変化について、時間の流れに沿って追いながら、子どもの権利にまで至る道筋を明らかにします。後半では「子どもの権利条約」を読み解くところまで検証を進めたいと思います。

◆授業の概要(テーマ)◆
時代の変遷、社会の変化、その中での子どもの位置を見定めることから始め、子どもの権利に行き着く道筋を辿ります。それを以下のような柱立てで進めます。一つのテーマに複数回を費やすことになると思います。

◆授業計画と授業内容◆
1."child"という言葉の成立
2.中世の子ども-西洋絵画の中の子ども(1)
3.中世の子ども-西洋絵画の中の子ども(2)
4.日本中世の子ども-絵詞に見る子ども
5.日本中世の子ども-描かれた子どもの情景
6.封建時代の子どもの姿
7.「小さな大人」から子どもへ
8.近代化過程と子どもの位置
9.近代化過程と家族・子ども
10.近代化と地域・親子
11.戦争と子どもたち
12.子どもの権利への照射
13.「子どもの権利条約」成立史
14.「子どもの権利条約」を読み解く(1)
15.「子どもの権利条約」を読み解く(2)


◆事前・事後学習のアドバイス◆
関係する文献、資料等を紹介します。また、授業で直接用いる史料はプリントして配布します。それらについて、事前に目を通しておいて下さい。

◆成績評価方法と評価基準◆
テーマに沿って、調べまとめた小レポートの内容、それらを総括した最終のレポートによって評価します。それぞれの柱立てに沿った基本的知識が身につき、それを元に子どもの権利について省察を加えることのできる力がどのくらい付いたかということを基準に評価します。

◆テ キ ス ト◆
とくに定めません。授業で用いる資史料はプリントして配布します。

◆連絡先(メールアドレス)◆
hiraga@shiraume.ac.jp