白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 人間研究発展演習 中島 好伸 前期 演習
◆授業科目の目的◆
作品を正確に読み、使用された言葉やイメージから作品の隠された意味を忖度できるようにする。
語り手の心理や作者の意図を想像し、作品の背景や作者を取り囲む環境について明らかにしながら、作品をトータルに評価し、作者の歴史的位置について考える。


◆授業科目の到達目標◆
作品を正確に読める。
使用された言葉やイメージから作品の構築する世界を創造でき、評価できる。
作品の歴史的背景、作者を取り囲む環境を明らかにし、作品、作者を歴史的に位置づけられる。


◆授業の概要(テーマ)◆
上記目標を達成するために、具体的な作品として、アメリカの小説家J.D.サリンジャーの『キャチャー・イン・ザ・ライ』を取り上げる。授業は、受講者がその時間の該当章を読んでいることを前提に進める。全26章の小説を毎時間2章ずつ読みすすめ、それぞれの時間は、まず内容の確認、感想からはじめ、その上で、気になる個所から章全体の隠れた意味を探っていく。

◆授業計画と授業内容◆
1.授業の説明、作者の説明、冒頭の読解
2.1章と2章の読解
3.3章と4章の読解
4.5章と6章の読解
5.7章と8章の読解
6.9章と10章の読解
7.11章と12章の読解
8.13章と14章の読解
9.15章と16章の読解
10.17章と18章の読解
11.19章と20章の読解
12.21章と22章の読解
13.23章と24章の読解
14.25章と26章の読解
15.まとめ、作品の評価


◆事前・事後学習のアドバイス◆
授業に出席するためには、必ず該当章を読んでおくこと。読む際には、わからない語句をできるだけ調べておく。授業後には、再度読み直してみる。事前読みとは違った印象を受けるたら、メモしておくこと。

◆成績評価方法と評価基準◆
授業中の発言(平常点20%)と「ホールデンとアメリカ社会」と題するレポート(400字詰め原稿用紙5枚以上 80%)で評価する。

◆テ キ ス ト◆
J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳)白水社 <生協で購入のこと>

◆連絡先(メールアドレス)◆
nakajima@shiraume.ac.jp