白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 学力の本質論を考える 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 小学校教育実践論 増田 修治・栗原 淳一 後期 演習
◆授業科目の目的◆
 小学校における「教育実践」の実際を学び、小学校教諭として必要な知識・技能・能力を理解する。
①すぐれた教育実践というものが、どのようなものかを知り、そのポイントを学ぶ。
②「表現と学力」の関係を知る。
③指導案の立て方と、授業の具体的な進め方を知る。


◆授業科目の到達目標◆
①具体的な授業の進め方や、子どもの学びを促すポイントを理解する。
②「表現と学び」についてたえず考え、表現の深さというものを理解する。
③学力の本質をつかみ、様々な場面で応用ができるようにする。
④具体的な指導案の作成の仕方を理解する。


◆授業の概要(テーマ)◆
 昨年同様、「共同版画」に取り組む予定である。「共同版画」の制作を通して、「表現と学び」の相関性を理解することが狙いである。授業時間以外に集まって作業をしてもらうこともあるので大変ではあるが、かなり深い学びにつながる。「表現と学び」について本格的に学びたいと考える学生は、授業の趣旨をよく理解した上で、ぜひとも履修して欲しい。

◆授業計画と授業内容◆
1.小学校教育実践論の概要、子どもの興味・関心をひく授業とは?
2.算数の「面積の学習」を通して、生活認識を高める。
3.理科の授業を通して、「質の高い学び」について考える。
4.ピカソの「ゲルニカ」を見て、抽象的表現について考える。共同版画「ぼくたちのゲルニカ」を学び、モチーフについて考える。
5.モチーフの決定と仕事の分担。グループごとに調べ学習の計画を立てる。個人で課題を調べ、6回目までにレポートにまとめてくる。
6.グループ内でレポートを発表し合う。個人の下絵をもとに、グループの下絵を考える。また、次回までに個人で下絵を再度描く。
7.再度個人で描いた下絵をもとに、グループごとの絵を完成させる。
8.グループごとの下絵を1枚にする方法を考え、まとめていく。下絵を版画板にうつす。(次回までに完成させる)
9.版画板の下絵にペン入れをし、分担して彫刻刀で彫っていく。(あいている時間に彫り進める)
10.彫りの手直しと版画の刷り。台紙に貼る。学内掲示。
11.彫りの手直しと版画の刷り。台紙に貼る。学内掲示。レポート「表現と学び」(課題提示)
12.学習指導案の立て方を考える。…理科と国語の2グループで討議
13.国語の模擬授業を行う。
14.理科の模擬授業を行う。
15.期末テスト


◆事前・事後学習のアドバイス◆
 小学校教育実践論は、「教育実習指導Ⅱ」「教育実習Ⅲ」科目と共に、小学校教諭免許取得後に小学校教諭になろうとする学生のための科目である。選択科目であるが、なるべく受けるようにして欲しい。「学びのおもしろさ」「表現と学び」などを知ると共に、具体的な指導方法や指導案の作成などを行っていきたい。

◆成績評価方法と評価基準◆
 出席30%、授業への取り組む姿勢と課題提出30%、期末テスト40%の割合で評価する。
特に、授業への取り組む姿勢を重要な観点とする。


◆テ キ ス ト◆
必要に応じて、担当教員から提示する。

◆連絡先(メールアドレス)◆
masuda@shiraume.ac.jp