白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 子どもビジネスを考える 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 子ども文化マーケット論 島内 行夫 後期 講義
◆授業科目の目的◆
現代の子どもたちや親たちは、多くの商品やサービスに取り囲まれて日々暮らしています。なぜこうした状況に至ったかを歴史的に考えるとともに、「子ども学」やマーケティングの立場から、多角的に皆さんと一緒にその構造を考えてみたいと思います。将来、教師や保育士を目指す方にとっても、子どもや親を顧客とした業界に就職を希望する方にとっても、実践的な知識を身につけることを目指します。

◆授業科目の到達目標◆
(1)子どもや親を対象とした代表的な企業研究をもとに、子ども文化と、マーケティングの基礎的な考えを身につける。
(2)ワークショップや小論文実習のなかから、自分の意見をまとめ、プレゼンテーションする力や方法を実践し、基本的な思考方法や態度を身につけることを目指す。


◆授業の概要(テーマ)◆
(1)講義(ただし、一方的に講義するのではなく、互いに考え、議論する場を適宜設ける)
(2)ワークショップ(グループに分かれ、分析作業の中から、共同で知識を構成する方法と喜びを身につける)
(3)2回の小論文試験は、かならず評価、コメントを加えてそれぞれにフィードバックする。


◆授業計画と授業内容◆
1.ガイダンス(子ども・文化・マーケット論とはなにか)
2.子どもマーケットの事例(教育・情報産業を中心に)
3.子どもマーケットの事例(場の事業、保育など)
4.子どもマーケットの歴史(1)古代から近世まで
5.子どもマーケットの歴史(2)明治期から現代まで
6.ワークショップ(現代の子どもマーケットの分析)
7.ワークショップの発表と相互討論
8.マーケティングと子ども(1)現代マーケティングとは何か
9.マーケティングと子ども(2)現代子どもマーケティングの特徴
10.小論課題(フィードバックします)
11.「子ども学」的に見た子どもマーケット(1)その理論と評価
12.「子ども学」的に見た子どもマーケット(2)その応用事例
13.保育に役立つマーケティング(ディズニーランドなどの事例を基に)
14.小論試験(フィードバックします)
15.小論をもとにディベートおよびプレゼンテーションの会(最終講義)


◆事前・事後学習のアドバイス◆
(1)ふだん見慣れている商品も、なぜこれがあるのか、それがないと誰が、そして何が困るのかいつも考えてみる(たとえば、「紙おむつ」はいつ日本に誕生したか?その功罪はなにか、など普段から考えてみる)(2)マーケティングに関する入門書(新書版など)多く出版されているので読んでおくことを勧める。

◆成績評価方法と評価基準◆
(1)出席 (2)小論文(フィードバックします)(3)発表内容、発表態度(評価についてはガイダンスのときに述べます)

◆テ キ ス ト◆
プリント、スライド。(授業の中で参考文献など紹介する)

◆連絡先(メールアドレス)◆
zg-shima@intra.benesse.co.jp