白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 専門ゼミナールI 久保木 壽子 前後期 演習
◆授業科目の目的◆
 「物語り」研究の可能性について考える。子どもの世界には物語的なるものがあふれているのではないだろうか。「子どもたちが織りなす日常の物語り」を読むためにも、作品を読む力を養いたい。前期は、昔話・メルヘンについて、作品を読むと共に基礎的な知識を得る。

◆授業科目の到達目標◆
内外の昔話・メルヘンについて基本的な知識を得る。
作品を読み、作品分析の方法を知る。
ある作品と、文化史的背景との関係に気づく。


◆授業の概要(テーマ)◆
 前半期は、昔話・メルヘンに関するテキスト2冊を読み通し、文化と作品の有り様について基礎的な知識を得る。そこで紹介される作品について、網羅的に読んでいく。
 後半期は、受講者が選んだ絵本を通じて、作品分析を行う。また文化史的背景について関係資料を集めて、絵本の成立との関係について考える。


◆授業計画と授業内容◆
1.専門ゼミの概要について16.後期ゼミの進め方
2.物語的なるものとは何か。17.関心ある昔話・メルヘンを取り上げて紹介する。
3.「昔話」の方法ー昔話とは何かー18.どう読むか、作品分析の方法について考える。
4.小沢俊夫『昔話のコスモロジー』を読む①19.作品研究 (1)
5.20.(2)
6.21.(3)
7.22.(4)
8.  ⑤23.(5)
9.「グリム童話」の場合24.(6)
10.高橋義人『グリム童話の世界』を読む  (1)25.関連文献の収集
11.(2)26.関連文献を読む (1)
12.(3)27.(2)
13.(4)28.        (3)
14.(5)29.  (4)
15.作品と文化史的な背景との関連について30.後期のまとめ


◆事前・事後学習のアドバイス◆
テキストに出てくる作品に、出来るだけ多く目を通すこと。

◆成績評価方法と評価基準◆
授業への意欲的参加。提出物、発表、期末レポートによる。

◆テ キ ス ト◆
小沢俊夫『昔話のコスモロジー』(講談社学術文庫)、高橋義人『グリム童話の世界』(岩波新書)

◆連絡先(メールアドレス)◆
研究室:F‐224    電子メール:kuboki@shiraume.ac.jp