白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 支援するとはどういうことかを学び合う 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 専門ゼミナールI 市川 奈緒子 前後期 演習
◆授業科目の目的◆
このゼミでは、(1)自分の問題意識を追究していくこと(2)お互いに支える、支えられる経験をすることを目標とする。「障害を持つと言われる子どもと家族の理解と支援」に関わることが共通のテーマになると思われるが、テーマに向き合いながら、自分の思いを形にしていくこと、人の思いを大切にすること、自分が支えたり支えられたりする存在だということを実感できるゼミになるよう、協力したい。

◆授業科目の到達目標◆
自分の興味関心、疑問等を広げ、深めて、問題意識まで高める
自分の問題意識をことばにする(ことばで伝える、文章化する)
ほかのメンバーの問題意識を理解する
相手の問題意識を理解しつつ、意見を伝える、学び合う


◆授業の概要(テーマ)◆
まずは、各人の興味・関心・疑問について伝え合い、それに関連する本、研究、人、場所(施設等)について調べ、報告する。興味関心によって、それぞれ施設訪問、実地体験をおこない、経験から学んだことについて発表する。グループで行動したり、ディスカッションをおこないながら、全体を見ながら動くこと、意見を出すこと、人に依頼すること、自分自身が支援することを経験する。

◆授業計画と授業内容◆
1.1回 オリエンテーション
2.2回~4回 各人が訪問したい施設や実体験したい事柄について調べて報告する
3.5回~7回 興味に即して先行研究や本について調べて報告する
4.8回~9回 実体験・施設訪問
5.10回~13回 実体験・施設訪問の報告・ディスカッション
6.14回~15回 後期、調べたいこと、知りたいこと、おこないたいことをまとめて報告する
7.16~18回 実体験したいこと、訪問したい施設についての下調べと報告
8.19日~22日 問題意識の変化・発展に合わせて、新たに先行研究を調べて報告する
9.23回~24回 実体験・施設訪問:支援ニーズについてより積極的に考えながら体験する
10.25回~28回 実体験・施設訪問の報告・ディスカッション
11.29回~30回 1年間のまとめと翌年への展望を報告


◆事前・事後学習のアドバイス◆
市川担当の「発達障害研究」を受講することが望ましい。
実体験からはさまざまなことを学べるが、それを風化させずに暖めて形にしていくためには、それを伝えること、文章化することが大切である。人に教えてもらうことに臆せず、お互いに違いを尊重できるように心がけながら、自分独自のものをつかんでほしい。


◆成績評価方法と評価基準◆
ゼミへの主体的参加。レポート、報告・発表、ディスカッションのあり方で総合的に評価する。自分の問題意識に真摯に向き合う姿勢、人の意見を大切にする姿勢を評価する。

◆テ キ ス ト◆
なし。教員はアドバイスはおこなうが、基本的に参考図書は各自で探索することを支援したい。

◆連絡先(メールアドレス)◆