白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 人物研究演習 久保木 壽子 後期 演習
◆授業科目の目的◆
 小学校の国語教科書の中には、宮澤賢治の作品や略伝を収載しているものがある。あるいは「よだかの星」や「注文の多い料理店」「銀河鉄道の夜」など絵本に触れた人もいるであろう。没後80年を経て、依然として影響力の強い宮澤賢治を取り上げ、基礎的な知識(閲歴・人物像・時代背景等など)を得たうえで、作品を読みながら、賢治の‘生’の有り様、その評価について考えてみたい。

◆授業科目の到達目標◆
賢治の作品の特徴を理解する
賢治の事績について、詩・手紙などを基に把握する。
教科書の人物略伝を読み、評価を加える。


◆授業の概要(テーマ)◆
 演習科目であるから、宮澤賢治の短編童話を分担しながら読み進めることになる。人物・作品についての概説を組み込みながら、賢治理解を深める。また、評価の分かれる原因について考え、教科書への掲載の問題についても議論を深めたい。

◆授業計画と授業内容◆
1.今、なぜ宮澤賢治なのか
2.賢治の閲歴と人物像(ビデオ併用)
3.賢治の詩作と童話
4.代表的作品の読解:ポイント解説
5.作品研究① よだかの星
6.    ② オツベルと象
7.    ③ 注文の多い料理店
8.    ④ なめとこ山の熊
9.    ⑤ ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記(ざしき童子のはなし)
10.   ⑥ グスコーブドリの伝記
11.    ⑦ 銀河鉄道の夜
12.参考資料の検討
13.賢治への評価と批判
14.賢治をどう捉えるか、討議
15.まとめ


◆事前・事後学習のアドバイス◆
おなじみの作品が多いと思うが、絵本などの形ででも再度目を通しておいて欲しい。

◆成績評価方法と評価基準◆
授業への参加・貢献度、リアクションペーパー、発表、期末レポートによる総合評価。

◆テ キ ス ト◆
『銀河鉄道の夜』(角川文庫)、『セロ弾きのゴーシュ』』(角川文庫)

◆連絡先(メールアドレス)◆
研究室:F‐224    電子メール:kuboki@shiraume.ac.jp