白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 現代社会と女性 草野 篤子 後期 講義
◆授業科目の目的◆
男女雇用機会均等法や介護・育児休業法、男女共同参画社会基本法の制定など男女両性の平等に向けての法的整備は進んだが、実生活の上ではまだまだ多くの問題を残している。女子学生の就職は厳しく、結婚後も家事・育児と職業の両立に悩むなど、女性が能力を発揮して、一人の人間として自立して主体的に生きることは困難な状況にあり、男性もまた厳しい労働環境の中で豊かな家族関係を築くことは難しい状況にある。

◆授業科目の到達目標◆
現代社会では、男女のライフスタイルや家族のあり方が多様化している。男性と女性が、ともに人間らしく豊かに生きるためにはどうしたら良いのか、これからの望ましい男女のあり方や、社会システムのあり方について考える。

◆授業の概要(テーマ)◆
この授業ではこれまでの性別役割分業を基本とする社会制度や性別役割分業意識の問題点をジェンダーの視点からとらえなおし、これからの望ましい男女のあり方や、家族の在り方、社会システムの在り方などについて考える。授業方法は講義だけでなく、ビデオや新聞記事の収集、祖父母世代へのインタヴューなどを行い、学生による意見発表や討論などを行っていく。

◆授業計画と授業内容◆
1.オリエンテーション
2.社会的性、ジェンダーとは
3.日本国憲法における男女平等
4.憲法第14条、24条
5.性別役割分業について -性別役割分業の歴史、性別役割分業の問題点-
6.ライフサイクルの変化
7.ジェンダー統計に見る男と女
8.労働とジェンダー
9.社会保障とジェンダー
10.性と暴力 -ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント-
11.戦争と性
12.祖父母のライフ・ヒストリー(1)
13.祖父母のライフ・ヒストリー(2)
14.祖父母のライフ・ヒストリー(3)
15.男女平等をめざす世界の運動と日本の動き


◆事前・事後学習のアドバイス◆
1 予習・復習をする。 2 ノートを作る(書き方は、授業中に教授する)。 3 図書館と仲良くする。 4 関連文献、書籍を読む。 5 インターネット利用して、文献検索をする。 6 コンピューターになれる。 7 発表のレジュメやレポートをワープロを使って、作成する。 8 やむ終えなく遅刻、休んだときは、教員または友人に、その時間の学習内容を詳しく聞き、自習しておく。

◆成績評価方法と評価基準◆
レポート提出、発表、討論への参加などに基づいた総合評価。

◆テ キ ス ト◆
必要に応じて授業時にプリントを配布する。

◆連絡先(メールアドレス)◆