白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 教育実習(幼稚園) 首藤 美香子・髙田 文子 前期 実習 (5)
◆授業科目の目的◆
教育実習は、幼児や幼稚園の実態について理解を深め、具体的な経験を通して幼児教育の内容・方法や保育者に求められる資質や専門性について学習することを目的としている。したがって、実習前の準備と実習後の振り返りをしっかりと行うことで、実習をより有意義な体験に高め、今日における幼児教育の課題や幼稚園教諭としての自己の適性、将来の目標について自分なりに考える機会となるようにする。

◆授業科目の到達目標◆
・これまで学習してきた幼稚園教育に関わる専門的な学習と実習体験が有機的に連合する。
・「子どもの視点」で保育を理解し、子どもの内面や心情にしっかりと向き合う体験を積む。
・教科書に出てくるような借り物のきれいな言葉ではなく、稚拙でも自分の言葉で保育を語れる。
・実習での失敗や挫折、葛藤から逃げず、自分を成長させるために大学で何を学ぶか課題を発見する。


◆授業の概要(テーマ)◆
教育実習Ⅰ(幼稚園参加・指導実習)に入る事前学習として、実習の目的、実習のテーマ、幼児教育の概要、保育者の仕事、指導計画の立て方、実習記録の書き方などについての基本的な知識と技術を学ぶ。実習の事後学習として、実習体験の報告と討論、まとめ、レポートの作成を行い、実習日誌などの評価と指導を受ける。

◆授業計画と授業内容◆
1.オリエンテーション―教育実習の意義と目的―
2.実習に臨むにあたって必要な事務手続きと留意事項の確認
3.幼稚園における幼児教育の概要と子どもの一日の生活・活動・心情の理解
4.幼稚園における保育者の仕事と環境構成に関する理解
5.保育内容・保育方法の検討と指導計画の立案や実践上の留意点についての理解
6.実習記録による省察の意義と記述法の指導
7.実習前の自己課題の明確化―実習日誌の提出と点検、指導―
8.実習園でのオリエンテーションと教員による巡回指導、実習園での反省会
9.実習体験後の自己評価と分析―実習日誌の提出と点検、指導―
10.集団における実習体験の共有と今後の課題・目標の整理―学内反省会と実習発表会―
11.実習の総括―「評価票」による個別面接指導


◆事前・事後学習のアドバイス◆
幼稚園教諭免許状を取得するための必須科目であるので、実習に関わるすべての過程に対して、自主的、意欲的に臨んでほしい。実習に対する不安や緊張を解くためには、事前の指導をしっかりと受けることが重要だか、その他疑問点については担当教官に質問や相談に来るようにしてほしい。また、図書館を利用するなどして参考書で幼稚園実習に求められる知識や技術について自主学習すること。

◆成績評価方法と評価基準◆
(1)学内オリエンテーションへの出席状況と受講態度、(2)日誌の記述内容、(3)実習中の出席状況と実習園による評価、(4)反省会や発表会への取り組みの姿勢、等を総合的に判断して評価を行う。

◆テ キ ス ト◆
「実習のしおり」「幼稚園実習日誌」「保育・教育実習テキスト」診断と治療社

◆連絡先(メールアドレス)◆