白梅学園 授業概要(シラバス)2010 |
サブタイトル | 子どもの視点から「文化」を問い直す | 担当者 | 開講時間 | 授業形態 | 単位数 | ||||||||||||||||||||||||||||||
授業科目名 | 子ども文化論 | 首藤 美香子 | 前期 | 講義 | 2 | ||||||||||||||||||||||||||||||
◆授業科目の目的◆ 「児童文化」・「子ども文化」が包摂する領域や「児童文化」・「子ども文化」を教育研究するための視点・方法論は一様ではなく、様々な解釈が錯綜している。本授業では、「子ども文化」を「子どもの生活に関係の深い文化事象」として包活的にとらえ、多角的な視野から「子どもと文化の関係」を読み解き、さらに「子どもの視点」から人間一般の文化や社会のあり方について問い直すことを目的とする。 ◆授業科目の到達目標◆ ・「子ども文化」の成立の前提となる「近代的子ども観」への理解 ・「子ども文化」を構成する大人の価値観に対する相対的な検証 ・「子ども文化」をめぐる大人の子どもの関係性への洞察 ・子ども自身が主体的に創造し子ども間で共有され伝承される文化への関心 ◆授業の概要(テーマ)◆ 現場で好まれる教材や絵本、玩具、家庭生活のなかで子どもが出会うことの多い消費財、情報メディアのなかで子どもを惹きつける物語やキャラクターの傾向や特徴に焦点をあて、現代社会が「子どもという存在をどう認識しているか、どのような人間に育つことを期待し、そのためにふさわしい文化をどう作り与えようとしているのか、それは妥当といえるかどうか」受講者が問題意識をもてるように講義していく。 ◆授業計画と授業内容◆
◆事前・事後学習のアドバイス◆ 「子ども文化」は、幼児教育の教材の効果的な利用法や製作の技術指導に限定されるものでもなく、また昔話・絵本・児童文学・伝承遊び・玩具・季節の子どもの行事・童謡など文化財を対象にその歴史的・芸術的な価値や教育的な意義を問うことや、子どもの生活世界と発達の「健全化」や子どもの遊びの「活性化」のために「児童文化」を「守る」立場から問題提起をすることだけではない点に留意してほしい。 ◆成績評価方法と評価基準◆ 出席率と受講態度、小レポートと定期試験から総合的に評価 ◆テ キ ス ト◆ 適宜紹介する ◆連絡先(メールアドレス)◆ |