白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 保育内容 環境 吉川 研二・栗原 淳一 前期 演習
◆授業科目の目的◆
子どもたちは、環境の中で様々な事象に出会うことにより知的体験を重ね、生命への理解や自然の法則などを感得していく。この教科では、子どもの成長段階に応じて、その体験を適度に提供できる保育者を養成する。 そのために必要な“知識と体験の事前学習”と“教育方法”を習得する。

◆授業科目の到達目標◆
保育・幼児教育における子どもの生活と環境の関わり方を学ぶ。
子どもと関わる場で底力を発揮できるよう、講義ばかりでなく、演習、実習体験を組み合わせて、不得意を得意に導きたい。


◆授業の概要(テーマ)◆
野外の自然に触れ、身近な動植物の観察、植物の栽培などにより、自然環境に強い保育者となるための知識と技能を習得する。子どもの生活と環境との関わりがいかに大切かを学ぶ。
授業計画は予定であり確定したものではない。特にこの科目では、実習・演習が天候などによって順序を変更することがある。


◆授業計画と授業内容◆
1.この教科の理解のために:この教科の位置づけ 教科の内容
2.環境とは何か  自然とは何か
3.幼児のための環境設定(演習)  植物を栽培する―― 土づくり・道具の使い方・施肥と防虫・栽培計画・栽培実習
4.休日のうち1日を野外実習にあて、総合的な自然体験学習を行う。
5.休日のうち1日を野外実習にあて、総合的な自然体験学習を行う。
6.保育者に必要な先行体験(演習)  植物のわかる保育者になるために―― 植物の構造観察とスケッチ 顕微鏡の使い方
7.保育者に必要な先行体験(演習)  植物のわかる保育者になるために―― 植物標本の作製:検索の仕方 図鑑の使い方
8.幼児のための環境設定  動物を飼育する―― 動物の多様性  脊椎動物と無脊椎動物 飼育の要点
9.保育者に必要な先行体験(演習)  「ムシ」を知っている保育者になるために―― 「ムシ」の構造観察とスケッチ
10.保育者に必要な先行体験(演習)  「ムシ」を知っている保育者になるために―― 「ムシ」の構造観察とスケッチ
11.保育者の質の向上(自然認識のサイドから)  天象と気象―― 天気と気象・天気図の見方・天体の物理現象
12.保育者の質の向上(自然認識のサイドから)  生物季節・二十四節気・年中行事
13.保育者の質の向上(教育のサイドから)  「これなあに?」 「なぜ」「どうして」
14.保育者の質の向上(教育のサイドから)  数量 図形 時間 空間
15.自然保護と自然保護の考え方  生命尊重の意味 自然尊重の意味


◆事前・事後学習のアドバイス◆
自分の周囲にある自然をよく観察し、自然の変化に敏感になること。
 環境に対する子どもの興味、関心がどのような点にあるのかを考えてみること。
 演習課題は授業時間外の学習も必要。


◆成績評価方法と評価基準◆
演習/実習における課題の成果・筆記試験の成績、受講時の評価を総合して評価する。

◆テ キ ス ト◆
「子どもの生活と環境」 インデックス出版

◆連絡先(メールアドレス)◆