白梅学園授業概要　【中山　正雄】

サブタイトル

担当者

開講時間

授業形態

単位数

授業科目名

児童福祉論

中山　正雄

前期

講義

２

◆授業科目の目的◆
子どもの福祉は、子育てが多様化した現代の社会ではきわめて重要になってきている。未来の社会を担う子どもたちを健全に育成していく責任が私たちにはある。子どもを大事にする社会をどう実現していくかという視点と、現代社会の子ども家庭の状況を理解し、専門職としての子ども福祉への見識を養うことを目的として学習する。

◆授業科目の到達目標◆
子ども・家庭福祉についての歴史的な展開を知り、子どもの権利を理解する。
　児童福祉の基本的な法律と制度を知り、福祉は生きていることを理解する。
　子ども福祉の領域、児童福祉施設について理解する。
　子ども福祉にかかわる専門職の仕事、役割を理解する。

◆授業の概要（テーマ）◆
授業では、社会福祉の発展過程を確認しながら子どもの養育・教育に目を向けた先達者たちから学び、世界的に子どもの権利が認識されてきた意義を概説する。子ども福祉の領域や施設の現状、困難を抱えた子どもの理解について事例等を活用して説明し、社会的支援の場で行われる専門職の仕事、役割の大きさを理解できるようにする。

◆授業計画と授業内容◆

１.	児童福祉とは・・・福祉の誕生と発展、児童観
２.	子どもの権利の認識までの歴史、子どもに注目した人々
３.	児童福祉の実施体制・・市町村と福祉事務所、保健所の現状と役割
４.	児童福祉の実施体制・・都道府県と児童相談所の役割
５.	現代の子どもの現状と子どもの権利・・少子化対策、保育施策
６.	現代の子どもの現状と子どもの権利・・被虐待児施策、障害施設施策
７.	児童福祉の領域・・普及から代替まで
８.	児童福祉の領域・・児童福祉の対象
９.	児童福祉の法律・・児童福祉法
10.	児童福祉の法律・・児童福祉法以外の法律
11.	児童福祉の制度・・保育制度
12.	児童福祉の制度・・乳児院、児童養護施設等
13.	児童福祉の制度・・障害児施設
14.	子どもの育ちと子育て支援・・専門職の役割
15.	児童福祉の未来と私たちの役割

◆事前・事後学習のアドバイス◆
事前学習は、教科書の関連部分を読んで、わからない言葉などを調べておくと授業が理解しやすくなる。事後学習は、授業の内容で関心を持ったことについて調べたりまとめたりすることが望まれる。

◆成績評価方法と評価基準◆
中間試験（20％）最終試験（50％）授業参加姿勢・態度（30％）により判断する。中間試験は、40点満点で児童福祉に関して常識的に覚えておく内容を実施する。最終試験は、100点満点で行う。

◆テキスト◆
「―実践から学ぶー子どもと家庭の福祉」堤　荘祐編著、保育出版社

◆連絡先（メールアドレス）◆
masao@shiraume.ac.jp