白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 ヒューマニズム論 平賀 明彦・大屋 定晴 前期 講義
◆授業科目の目的◆
 「ヒューマニズム」とは、西欧思想において、諸個人の尊厳と価値を保障する倫理的姿勢を意味している。善・悪を判断できる知性(理性)をもった人間は、こうした倫理的姿勢をもつはずである。しかし、現代社会において、こうしたヒューマニズムの理想は、実現しているのだろうか。本講義は、これを問うものである。

◆授業科目の到達目標◆
 本講義は、ヒューマニズム――あるいは「人間」――を考えると同時に、人生をいかに歩むのか――とりわけ子どもや高齢者など他の人間とのかかわりとのなかでいかに生きるのか――を各受講生に再考してもらう糸口を提供する。

◆授業の概要(テーマ)◆
 最初の3回を平賀が、残りの12回を大屋が担当する。最初の3回では、ヒューマニズムとは何かという問題に歴史的に触れながら、本学の建学の理念との関わりについて取り上げる。第4回以降は、現代社会における「人間」のあり方と、ヒューマニズムの理想との関係を問う。この問題を、①家庭、②職場、③国家、④国際社会という四つの視角から考えていく。

◆授業計画と授業内容◆
1.何故、今ヒューマニズムか?
2.ヒューマニズムとは何か-歴史的な起源を辿って
3.白梅とヒューマニズム(小レポートを予定)
4.人間の「性」とは何か?(映像教材を予定)
5.人間の「性」とは何か?――「家庭」は自明のもの?
6.人間の「性」とは何か?(小レポートを予定)
7.人間が「働くこと」とは何か?(映像教材を予定)
8.人間が「働くこと」とは何か?――「労働」する意味とは?
9.人間が「働くこと」とは何か?(小レポートを予定)
10.人間が所属する「国家」とは何か?(映像教材を予定)
11.人間が所属する「国家」とは何か?――「国家」の存在は当然?
12.人間が所属する「国家」とは何か?(小レポートを予定)
13.人間にある「人種」や「民族」とは何か?(映像教材を予定)
14.人間にある「人種」や「民族」とは何か?――「日本人」であることは当たり前?
15.人間にある「人種」や「民族」とは何か?(小レポートを予定)


◆事前・事後学習のアドバイス◆
 三回に一度レポートを提出していただく。難しいものではない。ただ、講義内での問題提起を、受講生各人がきちんと考えるきっかけにしてほしい。

◆成績評価方法と評価基準◆
 講義内で行う小レポートを提出していることが最終試験の受験資格となる。最終試験も、レポート形式となる予定である。

◆テ キ ス ト◆
 特に指定しない。

◆連絡先(メールアドレス)◆
hirawga@shiraume.ac.jp(平賀) 
sadaharuoya@yahoo.co.jp(大屋)