白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 ゼミナールII 師岡 章 前後期 演習
◆授業科目の目的◆
 保育所・幼稚園において、保育の目標を達成するために展開される全ての内容について、実践的かつ総合的な視点から理解することを目的とする。具体的には、「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」に示された五領域の編成の意味とその概要、乳幼児期の育ちの特性と保育内容、計画と評価、保育内容の現代的な課題などを理解させる。

◆授業科目の到達目標◆
1.子どもの遊びを重視する保育実践の在り方を考える。
2.確かな保育実践を展開する上で必要な専門的力量について考察する。
3.問うこと、調べること、わかること、の楽しさを味わう。


◆授業の概要(テーマ)◆
 保育において遊びの重要性が叫ばれつつも、現状では真に遊びを中心とした保育実践が展開されているとは言い難い状況がある。未来の保育者にはこうした現状を改善していく視点と力量を身につけていくことが求められている。そこで、「子どもの遊びを重視する保育実践の在り方を考える」を研究の基本的なテーマに設定し、遊びを重視した保育実践の在り方について集団で考察していく。

◆授業計画と授業内容◆
1.保育実践の現状と課題の考察(1)幼稚園保育の場合16.遊びを通した総合的な指導の在り方の検討(2)遊びにおける育ち
2.保育実践の現状と課題の考察(2)預かり保育の場合17.遊びと学習(1)学習論の現在
3.保育実践の現状と課題の考察(3)保育所の幼児保育の場合18.遊びと学習(2)幼小の連携
4.保育実践の現状と課題の考察(4)保育所の乳児保育の場合19.遊びの援助(1)保育者の役割
5.現代の子どもの育ちと課題の検討(1)幼児期の発達特性とは20.遊びの援助(2)援助の目標設定
6.現代の子どもの育ちと課題の検討(2)気になる子どもの育ちとは21.遊びの援助(3)個と集団の育ち合い
7.「幼稚園教育要領」の内容理解と考察(1)幼稚園教育の基本22.遊びのための保育環境の構成(1)環境を通して行う教育の理解
8.「幼稚園教育要領」の内容理解と考察(2)教育内容と教育課程の編成23.遊びのための保育環境の構成(2)室内の環境構成の要点
9.「保育所保育指針」の内容理解と考察(1)保育所保育の基本24.遊びのための保育環境の構成(3)戸外の環境構成の要点
10.「保育所保育指針」の内容理解と考察(2)保育内容と保育計画の編成25.保育者の指導上の留意事項(1)安全管理
11.遊びの本質の理解と考察(1)遊びの定義26.保育者の指導上の留意事項(2)共感的関係の構築
12.遊びの本質の理解と考察(2)遊びの教育的意義27.保育者の指導上の留意事項(3)言葉かけの在り方
13.幼児期の発達と遊びの特徴(1)幼児期の生活の特徴28.計画と記録の在り方(1)指導計画作成の要点
14.幼児期の発達と遊びの特徴(2)幼児期の遊びの種類と特徴29.計画と記録の在り方(2)記録法の理解と活用
15.遊びを通した総合的な指導の在り方の検討(1)遊びの援助例の考察30.まとめ・研究発表


◆事前・事後学習のアドバイス◆
1.新聞、ニュース等を通して、最新の保育政策の動向、子どもの問題などを把握しておこう。
2.日頃から、知的好奇心を高く持ち、自分で調べ、考える体験を積み重ねておこう。


◆成績評価方法と評価基準◆
ゼミナール活動への参加姿勢とレポートによる。
レポートについては、研究テーマに関する各自の考察内容を問うこととする。


◆テ キ ス ト◆
特に設けない。(随時、参考図書を紹介)

◆連絡先(メールアドレス)◆