白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 人間 小松 歩・草野 篤子・金子 尚弘・汐見 稔幸 前期 講義
◆授業科目の目的◆
「人間とは何か」についての答えは一つではない。個人として、また子どもからシニア世代までを含む多様な他者とかかわりながら生きる上で、「人間」についてどう考えるかは重要である。本科目では、人間を多面的な視点から捉えることにより、人間生活や「人間尊重」の理念についての理解を深めることを目的とする。

◆授業科目の到達目標◆
「人間」について改めて学ぶことの意義を理解する(汐見)。
人間を理解するための基礎的な考え方や方法を理解する。(金子)。
日本社会における家族、地域社会での人間生活について理解する(草野)。
「人間観を問い直す」:脳障害患者、認知症高齢者などにかかわる医師・看護師などの対応を例に、人間が「生きる」ことの意味や、他者へのかかわり方を理解する(小松)。


◆授業の概要(テーマ)◆
「人間」を取り巻くさまざまなテーマの中からから、4名の教員が異なる視点から講義を行う。今年度の内容は以下のとおり。

◆授業計画と授業内容◆
1.「人間」について考えることの意義(汐見)
2.現代社会における「人間像」(仮)(汐見)
3.人間の心理学的理解:心を科学する(金子)
4.行動の原理:条件づけを理解する (金子)
5.行動の獲得と修正:教育、療育、対人行動への応用について
6.自己受容:自己の理解と自己受容について
7.日本社会における家族、地域社会での人間(草野)1.日本国憲法に位置づけられた基本的人権
8.日本社会における家族、地域社会での人間(草野)2.日本国憲法に位置づけられた男女平等:家庭の中での男女平等
9.日本社会における家族、地域社会での人間(草野)3.仕事と家族・家庭生活とのバランス
10.日本社会における家族、地域社会での人間(草野)4.世代間交流:人間生活の質の向上とコミュニティーの再生
11.人間観を問い直す(小松)1.人間のもつ「可能性」 脳障害患者を例に
12.人間観を問い直す(小松)2.教育的かかわりのもつ意味 認知症高齢者を例に
13.人間観を問い直す(小松)3.他者へのかかわり方を問い直す 自分自身をふり返って
14.人間観を問い直す(小松)4.人が「生きる」こととは(まとめ)
15.まとめ(汐見)


◆事前・事後学習のアドバイス◆
1.授業のなかで、皆さん自身の考えを発表し合うこともある。これまでの生活における体験や学びをもとに「人間観」について整理しておくこと。
2.興味を持った内容について積極的に調べたり、質問すること。


◆成績評価方法と評価基準◆
出席状況、小テスト、授業内課題、レポートをもとに総合評価。
4名の教員がそれぞれの担当回に評価した結果を最終的に合算する。


◆テ キ ス ト◆
「心を科学する心理学」河出書房新社(金子)
その他については、授業内で適宜指示する。


◆連絡先(メールアドレス)◆
kaneko@shiraume.ac.jp(金子)