白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 教育人間学演習 汐見 稔幸・首藤 美香子 後期 演習
◆授業科目の目的◆
人間の発達や教育を論じるにあたり自明の前提とされてきた思考の枠組みや方法論、レトリックを批判的に検証し、人間学的視点に立つ教育学の可能性と課題を探る。特に「大人と子どもの関係」に焦点をあて、子どもが育つということはどういうことか、人間形成や教育の事象をいくつかの視点から考察し、教育人間学の立場から問題提起を試みる。

◆授業科目の到達目標◆
教育人間学の授業では、従来の教育学の枠を超えて、人間の生の営みを幅広い視野から捉え直すことを目標とする。特に少子高齢化が急速に進展する日本において、子どもの視点から人間の生の営みについて考える機会が希薄になりつつある。教育人間学では、子ども学が教育学人間学の発展にどう貢献できるか
、各自が問題意識を育むことができるようにする。


◆授業の概要(テーマ)◆
本演習では、教育人間学に対する認識と知見を高めることに重点を置く。教育人間学では人間と教育をテーマに多角的なアプローチがなされているため、先行文献を読み進めながら、教育人間学の可能性と課題を明確にしていく。毎回、受講生の問題関心に応じて討議を行い、コースワークとして、そのテーマに
関わるレビュー論文の作成を行う。(オムニバス方式/全15回)


◆授業計画と授業内容◆
1.演習参加者の関心を聞き、取り読むべき文献を決定する。
2.参加者の研究主題に基づき、どのような論文や文献を総覧しまとめるかの計画を立てる。
3.文献を順次講読する。参加者は順に担当箇所を報告し、関連する文献を読んでまとめてくる。
4.文献講読の2回目。
5.文献講読の3回目。
6.文献講読の4回目。
7.文献のまとめと位置づけについての全体的な討議。
8.参加者の研究主題の研究方法や論理的構想について焦点をあて、文献講読の計画を立てる。
9.研究方法や論理的構想に関して、担当教員が講義し参考文献を紹介する。 
10.担当教員が紹介した文献を参加者全員で読み合わせ、議論する。
11.各自の研究主題に関連した文献を計画にそって順次講読する(文献講読の5回目)
12.文献講読の6回目。
13.文献講読の7回目。
14.文献講読の8回目。
15.文献購読による成果の総括、参加者が教育人間学の学問としてのあり方について討議する。


◆事前・事後学習のアドバイス◆
各回とも受講生は指示された、あるいは自主的な勉学の成果を持ち寄ることが求められる。

◆成績評価方法と評価基準◆
毎回の出席と発表や質疑への参加、及び最終レポートを総合的に評価する。

◆テ キ ス ト◆


◆連絡先(メールアドレス)◆