白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 子ども学特別研究I 草野 篤子 前後期 演習
◆授業科目の目的◆
子ども学特別研究では、子ども学に関する学術研究の推進、および修士論文作成に向けた研究指導を行う。前期は、研究とは何か、学術論文とは何かについて、これまで論文を書いてきたものにとっても、もう一度見直してみたい。その際研究の倫理基準についても教示する。その上で内外の先行研究のレビューを行い、自身のテーマを深めて、修士論文のテーマとして再構成し、一定の研究方法の方向を設定する。

◆授業科目の到達目標◆
前期を踏まえて後期では実際の研究指導にはいる。予備調査から本調査に移行していく。具体的に自身の研究に於いて学んだことから考察を深めて、リサーチクエスチョンを明確にし、リサーチ計画を具体的に立てる。実際に、先行研究を深めつつ一方で具体的リサーチをはじめる。研究に入ったところで振り返りつつ、発展させていき、中間報告が出来るような所まで進める。

◆授業の概要(テーマ)◆
目的・到達目標を参照。

◆授業計画と授業内容◆
1.それぞれのこれまでの問題関心を出し合い、その時点での構想を報告し、質疑応答を経て討論する。
2.担当教員これまでの研究の系譜・軌跡について講じる。
3.研究とは何か、各自の持っている研究観を出し合う。研究と実践との関係についても討論する。
4.論文作成の手順、展開の方法について講じる。研究倫理についても教示する。
5.研究の方法論に関する書物を各自1冊ずつ読んで報告し、比較検討しつつ、研究と研究論文についての見方を深める。
6.研究の方法について、視点・仮説・方法論およびこれまでに一般化されてきている分析の方法について講じる。
7.自分のテーマに近い研究論文を各自1本ずつ読んでコメントし、討論する。
8.文献検索の方法について提示し、各自のテーマに関する文献の検索を実際に行う。
9.各自のテーマと展開の構想を報告し、討論し、次回までに成案を作成してくる段取りを提示する。
10.複数人受講生がいる場合、少なくとも、もう一度上記の段階を設ける。
11.各自の立てた研究プロットを検討する。
12.複数人受講生がいる場合、上記の検討を続ける。
13.予備リサーチをしてみる為の計画レポート提出とそれに基づいた相互検討を行う。
14.予備リサーチの実施過程を報告し合う。
15.実際に研究に入れるところまで到達したか省察する。


◆事前・事後学習のアドバイス◆
研究するのは自分自身であるので、「指示待ち」にならず、間違っていても良いのでどんどん進めて、しかし、その上でアドバイスを積極的に受けるように。そうした質問には必ず応答するので、自己規制することなく臨むよう望む。

◆成績評価方法と評価基準◆
上記目標に即して、授業に主体的に参加し、15回目の段階に到達したかどうか、またその間の課題にもきちんと応えてきたか、自ら積極的に臨んできたか、等から総合的に評価する。

◆テ キ ス ト◆
 授業の進行に即して提示する。

◆連絡先(メールアドレス)◆