白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 合同授業 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 子どもと人間関係 小保方 晶子 前期 講義
◆授業科目の目的◆
子どもの人間関係、特に幼児期における情動と社会性に着目し、その発達過程を理解し、発達に必要な援助・指導のあり方を学ぶ。新生児期、乳幼児期、児童期、思春期以降の各時期における情動と関係性の発達を理解する。臨床発達心理士科目「社会情動」の1-1~7を含む。

◆授業科目の到達目標◆
子どもの情動と社会性の発達過程を理解する。子どもの社会性の発達や、対人関係の中での生じる問題への援助のあり方を理解する。

◆授業の概要(テーマ)◆
情動と社会性に着目し、各年齢の発達過程について、文献講読、研究成果、事例を通して学ぶ。また、各発達過程において生じる問題、その支援の仕方について学ぶ。特に新生児期から思春期の、親子関係、友人関係、教師との関係など様々な人間関係における問題、幼稚園や学校生活など集団生活における自己と関係性の問題などについて学ぶ。

◆授業計画と授業内容◆
1.ガイダンス 
2.社会・情動発達をとりあげることの臨床的意味
3.衝動と社会性の基本理解
4.情動発達の個人差・文化差(1):気質の個人差
5.情動発達の個人差・文化差(2):文化差と現代的問題
6.胎児期から新生児期にみられる情動と関係の障害
7.乳幼児期にみられる情動と関係の障害(1):養育者との関係
8.乳幼児期にみられる情動と関係の障害(2):情動の障害、母子関係の病理
9.園や学級での集団参入における自己と関係の障害(1):集団生活
10.園や学級での集団参入における自己と関係の障害(2):大人の見る目
11.思春期からのちの同一性発達と関係の障害(1):思春期から青年期の発達
12.思春期からのちの同一性発達と関係の障害(2):友人関係、同一性の危機
13.子どもと人間関係に関する研究論文講読(1)
14.子どもと人間関係に関する研究論文講読(2)
15.まとめ


◆事前・事後学習のアドバイス◆
テキストや参考文献を読み、準備、復習をすること。

◆成績評価方法と評価基準◆
授業への参加度、発表の内容、レポートなどを総合して評価する。

◆テ キ ス ト◆
社会・情動発達とその支援 須田治・別府哲編著 ミネルヴァ書房

◆連絡先(メールアドレス)◆
obokata@shiraume.ac.jp