白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 臨床発達心理学 無藤 隆 前期 講義
◆授業科目の目的◆
臨床発達心理学の基本を学ぶ。特に、発達障害を中心にその心理学的な基礎を理解し、その上で、障害児の教育や支援の原則と実際を知る。実践的な要点を知るだけでなく、その根拠となる研究について理解することを目的とする。臨床発達心理士科目「基礎」の1-1~4,3-2、4-1~4、5-1~4を含む。

◆授業科目の到達目標◆
臨床発達心理学の基本を講義と演習の組み合わせで学ぶようにするので、参加者は基本的な理念と方法論の基礎を知ることが出来る。自分なりに文献を読み、考えをまとめることを通して、この学問の考え方を理解することが目標である。

◆授業の概要(テーマ)◆
本科目は、担当者の講義により進める。臨床発達心理学の基本を概観し、特に発達障害などのあり方の学問的な知見を学び、その上で、発達支援の仕方につなげる。学生は毎回の予習と復習と共に、授業において積極的に質問を行うことを期待する。

◆授業計画と授業内容◆
1.臨床発達心理学の考え方を説明する。
2.入門的テキスト1・2節「障害児教育の基本」と「障害児教育の歴史と今日的課題」を講義する。
3.入門的テキスト3・4節「特別支援教育」と「障害児の発達特性と教育方法」の講義。
4.入門的テキストの5・6節「発達障害のある子どもの理解と支援」と「特別支援学校等の教育課程」の講義。
5.入門的テキストの7・8節「教育評価」と「アセスメント」の講義。
6.入門的テキストの9・10節「専門職の資格と職務やあり方(倫理を含む)」の講義。
7.専門的テキスト(「発達障害の臨床心理学」)の第1部(PDD)の講義をする。
8.専門的テキストの第2部(ADHD)の講義をする。
9.専門的テキストの第3部(LD)を講義する。
10.専門的テキストの第4部(DCD等)を「講義する。
11.それらの講義の補足を行う。
12.臨床発達心理学とは何か、その理念と方法をめぐって、討議する。
13.受講生の疑問に答えると共に、特に実践現場(フィールド)の発達支援の問題を討議する。
14.実践現場の発達支援におけるコンサルテーションについて講義と討議を行う。
15.全体についての質疑とまとめ。


◆事前・事後学習のアドバイス◆
テキストに指定したものについて、毎回の予習が必要である。事後についても、自分なりの検討を行い、質疑・討議に備えること。

◆成績評価方法と評価基準◆
毎回の出席と討議への参加と、最終レポートの提出を合わせて評価する。
 最終レポートは、講義およびテキストに基づいて、関連する事例を実践現場や関連する文献から事例を見いだし、考察を加えるものとする。


◆テ キ ス ト◆
入門テキスト:石部元雄他「よくわかる障害児教育(第2版)」ミネルヴァ書房
専門テキスト:東條吉邦「発達障害の臨床心理学」東京大学出版会


◆連絡先(メールアドレス)◆
mag00145@nifty.com