白梅学園 授業概要(シラバス)2010
サブタイトル 集中講義 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 子どもまちづくり研究 清家 剛・新堀 学 前期 演習
◆授業科目の目的◆
「学校」という枠の中だけがこどもたちの生きている場所ではない。
生活の全体を考えるならば学校の外側である「まち」が、こどもたちの成長にどのような場としてあるべきなのか。
現場や体験に即してこの授業では考える。


◆授業科目の到達目標◆
「子供まちづくり学」自体、まだ実際には確立した体系を持っているわけではない、新しい分野の考え方である。今回の授業シリーズでは、その新しいテーマに対するアプローチとして、「現場」にこだわることにした。「いま現場で何が起きているのか」「いま現場の人は何を考えているのか」それらを見聞きすることで、このテーマに対しての有効な議論の方向を見出す、発見することこそがこの授業の目的である。そしてできれば受講者各自がまちという現場を使った体験の組立てを考えることができるようになることを目指す。

◆授業の概要(テーマ)◆
ゲストスピーカーの体験を聞きながら、それに対するディスカッションを行う。
実際に活動の現場へと出かけそこで見聞きしたものを各自まとめ、活動や実践の方針を組み立てる。


◆授業計画と授業内容◆
1.学校と地域:現在の社会において、学校は社会とつながり、参加することによって、子どもが生活する「環境」の中に位置づけて考えられる。
2.地域がつくった子どもたちの場所:必要なものを自らの手で仕組みに関わりながら手に入れるという考え方。その思想の実践について考える。
3.ワークショップとかたちのデザイン:デザインという言葉を手がかりに、ひととものの関係について考えることの意味について考察する。
4.地域とアートの役割:アートという形がどのようにきっかけとなっているか。アートという土台の上に、まちと子どもの関係について考える。
5.学校の再生に参加する生徒たち:現場の生徒の声を聞き、また学校という空間での宿泊体験を共有しながら考える。
6.小学校で建築を教えるということ:学校に外部の専門家が入りながら、まちづくりを教える事例について、相互の関係を学ぶ。


◆事前・事後学習のアドバイス◆
関連図書を推薦する。
リノベーション・スタディーズ(INAX出版)
「まちづくり」のアイデアボックス(彰国社)
こどもたちが学校をつくる(鹿島出版会)


◆成績評価方法と評価基準◆
最終回にて各自考察の発表、およびレポートの提出を求める。
それにより評価をする。


◆テ キ ス ト◆


◆連絡先(メールアドレス)◆
m-syn@nifty.com