白梅学園 授業概要(シラバス)2009
サブタイトル 消費生活から社会をみつめる 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 経済学 原山 浩介 前期 講義
◆授業の到達目標・テーマ◆
 本講義では、私たちの消費生活について多角的に検討し、生活の現場から社会・政治・経済を見ていく。グローバリゼーションと呼ばれる世界規模の資本主義経済の展開は、遠いところにある話に思えるかもしれないが、実は身近にあるハンバーガーやコンビニ弁当、あるいは100円ショップにも凝縮されている。本講義のねらいは、ごく身近なものから、世界を見つめ直してみるトレーニングをすることにある。講義の「内容を覚える」のではなく、世界を見つめる「方法を学ぶ」ことを目指してほしい。

◆授業計画と授業内容◆
第1週  イントロダクション ―-消費者は王様?消費者は奴隷?
第2週  エキナカの現代史
第3週  ファストフードとグローバリゼーション
第4週  地産地消・スローフード
第5週  有機農業1 ―-公害問題からの出発
第6週  有機農業2 ―-社会運動としての展開
第7週  有機農業3 ―-ポピュラーカルチャーと有機農業
第8週  食品の安全性/危険性
第9週  内部告発とコンプライアンス
第10週 価格破壊と産業の変容
第11週 消費社会論の諸相 ―-「モノ離れ」と「大衆の喪失」という寓話
第12週 産業空洞化と国際分業
第13週 グローバリゼーションと日々の食生活
第14週 「消費者の権利」の現実と幻想
第15週 予備日


◆事前・事後学習のアドバイス◆
 自分の日常の消費行為、すなわち買い物などでのお金の使い方や、何を自分は買っているのかということ、そして手にしている商品が誰にどうやって作られているのかということを意識してみてほしい。自分の生活と世界のつながりを探ってみることを、本講義に臨むための「予習」としておく。

◆成績評価方法と評価基準◆
出席時に書いてもらうコメントと、レポートにより総合評価する。

◆テ キ ス ト◆
池上甲一ほか『食の共同体』ナカニシヤ出版、2008

◆参 考 書◆
随時指定する。

◆担当教員から一言◆
期末レポートでは、自分でテーマを立ててレポート執筆をしてもらいます。自分は何をレポートに書いてみたいかを考えながら講義に臨んで下さい。