白梅学園 授業概要(シラバス)2009
サブタイトル 漢字とアヘンからアジアを考える 担当者 開講時間 授業形態 単位数
授業科目名 東アジアの人々と歴史 佐藤 いづみ 後期 講義
◆授業の到達目標・テーマ◆
日本と東アジアの経済交流はますます増大し、「東アジア共同体」の可能性が議論されています。
この授業では、「漢字」を通して前近代における東アジアの関係性を学び、「アヘン」を通して近現代におけるアジアの関係性を学びます。


◆授業計画と授業内容◆
①ガイダンス・・・「東アジア共同体」構想
②前近代東アジアにおける中華帝国の朝貢関係
③漢字文化圏の広がりと漢字派生文字
④漢語文化圏の広がり
⑤ドンズー運動(日本留学運動)・・・ベトナム語と日本語は「同文」か?
⑥日本の植民地帝国化とドンズー運動の結末
⑦アヘン戦争・・・薬としてのアヘンから三角貿易のアヘンへ
⑧辛亥革命後の「禁煙(禁アヘン)」政策と国際条約
⑨日本のアヘン戦略(1)・・・植民地台湾、関東州でのアヘン政策
⑩「飛鸞降筆」・・・台湾におけるアヘン撲滅運動
⑪日本のアヘン戦略(2)・・・「満蒙の特殊権益」としてのアヘン
⑫NHKスペシャル「調査報告 日本軍とアヘン」を見る
⑬ゴールデン・トライアングルは何故アヘン地帯となったか
⑭ゴールデン・クレセントは何故アヘン生産を続けているか
⑮まとめ


◆事前・事後学習のアドバイス◆
自分の名前の漢字について、その漢字の音読み、訓読み、関連する「やまと言葉」
について考えておいてください。
ゴールデン・クレセント(特にアフガニスタン)におけるアヘン生産は今日の問題です。
新聞に関連記事が載ることがありますから、注意して見ていてください。


◆成績評価方法と評価基準◆
学期末に、プリント、ノート持ち込み可で試験を行います。

◆テ キ ス ト◆
講義の中でプリントを配布し、参考文献を紹介します。

◆参 考 書◆


◆担当教員から一言◆
たくさんの質問が出ることを期待しています。