白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 卒業研究ゼミナール
担 当 者 杉本 豊和 開講時期 前後期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
1.高齢者・障害者への援助を支えるシステムと援助技術について考える。
 「システム」とは、法律や制度(施策)はもちろん含まれますが、それだけではなく、施設や事業所での実践を行う上での条件やルール(職員の人数、体制、職務規定、リスクマネジメント、権利擁護のシステム等)なども含まれます。つまり、よりよい介護実践を保障するための体制を考えたときに、何が必要なのかを考えたいと思います。
2.研究の進め方、まとめ方についての学習
 みなさんが現場に出たときにも、様々な疑問や問題に当たると思います。そんなときにどのように自分が調べたいことを調べればいいのか、問題の解決方法をどのように探ればいいのか、より多くの人に自分の考えを理解してもらうためにはどのような技術が必要かを学習していただきたいと思います。


◆授 業 計 画
<前期>
第1回 自己紹介、オリエンテーション
第2回 文献・資料の探し方、発表の形式
第3回 調査の方法
第4~14回 共通テキストの輪読、報告、討論
第15回 後期テーマ討論・決定、分担
*夏休み中のゼミ合宿(必須)にて文献研究の結果を報告
<後期>
 それぞれの興味・関心にもとづいてグループを作成し、グループで調査・研究をすすめます。基本的には現場に出て学ぶか、調査を行い、文献だけでない調査・研究を実際に行っていただき、報告書をまとめていただきます。
第15~17回 夏休み中に調べてきたことの報告・討論
第18・19回  調査票の作成
第20・21回 調査票の印刷・発送
第22・23回 論文概要の討論、分担
第24~26回 調査票集計、まとめ
第27・28回 執筆部分の報告・討論
第29・30回 発表準備・練習


◆成 績 評 価
 出席状況、ゼミにとりくむ姿勢、提出物

◆テ キ ス ト
 中西正司・上野千鶴子『当事者主権』岩波新書、2003

◆参 考 書
 杉本豊和他『精神障害者と家族のための生活・医療・福祉制度のすべてQ&A第7版』萌文社、2007

◆担当教員から一言
 ゼミは集団で学ぶ姿勢を養うことと、研究の方法論を学ぶことが重要だと思います。ゼミとしてのまとまりをもって、全体で報告書をまとめていくことを目標とします。個人としてだけではなく、ゼミ全体を視野にいれながら学んでください。