白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 コミュニケーション心理学
担 当 者 倉澤 寿之 開講時期 前期(集中)
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 人間が他者に説得的に働きかける時に起こる、さまざまな心理学的な現象について学びます。さらに、悪質商法やカルト教団による説得技法(いわゆるマインドコントロール)の実際にも触れます。

◆授 業 計 画
 この授業は、2日間ないし3日間の集中授業として行われます。実際の開講日、時限については、前期の途中に掲示で発表されます。
1.態度変容(1コマ)
 ・態度と説得的コミュニケーションの古典的研究
 ・説得力の源泉としての社会的勢力
   他者から説得を受けたときに働く心理的プロセスについて学びます。

2.承諾誘導技法とその基礎となる心理学的原理(5コマ)
 ・一貫性の原理
 ・返報性の原理
 ・社会的証明
 ・権威
 ・希少性
   他者から承諾を得るための工夫と、その心理的プロセスについて学びます。

3.悪質商法やカルト教団に見る「マインドコントロール」(2コマ)
 悪質商法やマインドコントロールには、説得や承諾誘導の技法が数多く応用されています。ここでは、実際に使われる技法を心理学的な側面から捉えなおしてみます。


◆成 績 評 価
 マークシート方式による筆記試験(持ち込みなし)

◆テ キ ス ト
 特に指定しません。

◆参 考 書
 授業時に紹介します。

◆担当教員から一言
 「マインドコントロール」というと、何か魔法のように人の心を操る術のように聞こえるかもしれません。しかし、実際には人の心理の癖のようなものを積み重ねたものなのです。人から影響を受けやすい心の仕組みを学ぶとともに、悪質商法やマインドコントロールの被害者にならないように防御策を考えましょう。