白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 知覚心理学
担 当 者 金子 尚弘 開講時期 後期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 感覚器官の働きに関する知識を深め、視覚刺激や聴覚刺激がどのように取り込まれるのか、
取り込まれた刺激はどのように知覚されるのかといった事柄を理解し説明できるようになることを
目標とする。具体的には3D図版や映画、遊園地の疑似宇宙旅行の仕組みの説明や、「なぜ、地平線
近くの月が大きく見えることがあるのか」といった疑問に答えられるようにする。


◆授 業 計 画
1、スライドとビデオ「感覚と知覚」。知覚のさまざまな例を、スライドとビデオで学ぶ。
2、幻覚、幻視、幻聴、錯覚、錯視。ビデオ「INFINETE ESCHER」。物理的世界と知覚世界。
3、感覚器官と感覚刺激の話--視覚。ビデオ「感覚器の構造と働き」。視覚主について理解する。
4、色の知覚、ビデオ「Colour」。色の光学的性質や弁別や錯覚など、色の知覚について学ぶ。
5、聴覚、味覚、嗅覚、皮膚感覚、体制感覚、時間感覚。視覚以外の感覚器の性質と知覚について学ぶ。
6、錯視の種類とそのメカニズム。ビデオ「視覚的錯覚と知覚過程」。
7、知覚理論、ギブソンの考え方とニュールックの考え方。ビデオ「万全の着陸と知覚」。
8、知覚を理解するための生理学。
9、知覚の情報処理。我々は、どのようにして外界を知覚しているのだろうか。
10、知覚メカニズムのシュミレーション。コンピュータは知覚メカニズムを再現できるだろうか。
11、音の知覚、音源定位と聴空間の知覚。音の知覚や、音源定位を実際に体験する。
12、味と匂いの知覚。化学的感覚について、その応用分野を含めて学ぶ。
13、時間の知覚。時間の知覚を実際に体験する。
14、「開眼手術一初めて見る世界-」。視知覚はどのようにして獲得されるのだろうか。
15、精神物理学的測定法、官能検査、域値、感覚尺度の測定方法や、実際生活での応用分野について学ぶ。


◆成 績 評 価
 平常授業期間中に適宜行う小テストによって評価する。

◆テ キ ス ト


◆参 考 書
 「心を科学する心理学」  河出書房新社

◆担当教員から一言
 授業はパワーポイントや、ビデオを用いて行うので、講義内容を全てノートするのに戸惑いを感じることがあると思います。講義中の話しを、そのままノートとするのではなく、知覚に関する素朴な疑問を持ち、その疑問を解決するため、復習や予習で、自分のノートを作ることを心がけてください。
 講義中に、予習や復習のための参考書やWEBサイトを紹介するので活用して下さい。