白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 心理テスト法II | ||
担 当 者 | 小保方晶子・尾久 裕紀 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 心理テスト法IIは、「心理診断(小保方晶子)」と「知能・発達検査(尾久裕紀)」の2分割の授業を受講者が2グループに分かれ、7回ずつ、交互に受講する形式で行われる. 「心理診断(小保方)」の学習目標 :心理診断とは、主に投影法の心理検査(ロールシャッハ・テスト、TAT、など)による精神障害の分類と鑑別を意味していた。しかし、人格の臨床心理学的研究が進むに連れ、さまざまな診断的心理検査が開発されるようになり、心理診断は精神障害の分類と鑑別に留まらず、心理療法と結びつき、症状やその原因、治癒状況などを診断するまでにその意味が広がってきている。この講義では、投影法を中心とした代表的な心理検査を学習することに、心理診断の実践における知識と技術の習得をめざす. 「知能・発達検査(尾久)」の学習目標 :知能検査および発達検査の解説および実習を行う。まず知能検査および発達検査について、歴史や目的、その種類について解説する。実習では、2種類の個別式知能検査(田中ビネーV、WISCIII)と、発達検査(MCCベビーテスト)、言語理解能力に関する検査(PVT)を実施し、各検査の特徴を理解する。さらに検査の解釈および利用する上での注意点も説明する。 ◆授 業 計 画 第1回 授業ガイダンス 第2回以降は2グループに分かれ、担当教員が7回ずつ行う。 「心理診断(小保方)」の授業計画:(第1グループは第2回~第8回、第2グループは第9回~ 第15回) 第1回 ロールシャッハ法による心理診断I:実施法とスコアリング・システムの紹介 第2回 ロールシャッハ法による心理診断II:スコアリングの紹介(レポート課題:事例のスコアリング) 第3回 ロールシャッハ法による心理診断III:事例によるスコアの整理方法と解釈の紹介 第4回 TATによる心理診断I:実施法のガイダンスと学生間のTATの実施1 第5回 TATによる心理診断II:学生間のTATの実施2 第6回 TATによる心理診断III:事例によるTATの解釈の紹介(レポート課題:学生各自のTAT解釈) 第7回 心理診断のまとめ 「知能・発達検査(尾久)」の授業計画:(第1グループは第9回~第15回、第2グループは第2 回~第8回) 第1回 知能検査と発達検査の解説 第2~4回 知能検査の実施および解釈(田中ビネーV、WISCIII) 第5~6回 発達検査の実施および解釈(MCCベビーテスト、PVT) 第7回 知能・発達検査のまとめ ◆成 績 評 価 レポートと平常点 ◆テ キ ス ト 心理検査の理論と実際 花沢成一他(著) 駿川台出版社 ◆参 考 書 ◆担当教員から一言 実習形式の授業なので、遅刻・欠席をしないこと。心理テスト法Iを履修していることが望ましい。 |