白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 精神生理学
担 当 者 多喜乃亮介 開講時期 前期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 意識状態(はっきりとした目覚めや眠気・眠り)、感情や気持ちの変化、あるいは感情に彩られた思い出といった、人の中でも主観的な色彩の濃い心的経験と、それと関係する脳活動、およびそうした活動に由来する身体的変化を学習題材とする。私たちの心が体に現れる様々な活動と密接に関係していることを学ぶことから、心の成立過程で果たす身体活動の重要性について理解を深める。

◆授 業 計 画
 基本的に人を対象とした実験例、および臨床観察例を中心に、心と体の関係について学習する。
 以下の項目にしたがって講義を進める予定である

1.心と体を結ぶ活動の基本(3回)
  中枢神経系と末梢神経系
  体性神経系と自律神経系
  内分泌系
2.意識を司どる脳(4回)
  睡眠と覚醒
  断眠の影響、体内リズム
  ストレス、不眠
  睡眠と精神活動の関連
3.感情・情動と脳(4回)
  情動反応、不安、ストレス反応
  攻撃行動、休息、薬物の影響、神経伝達物質
  快中枢、好悪の成立
  表情、感情障害、意志決定
4.思い出と記憶(3回)
  記憶の種類
  脳と記憶
  記憶の障害(健忘例を中心に)
5.まとめ
  潜在的過程と顕在化された意識について


◆成 績 評 価
 平常点および試験点

◆テ キ ス ト
 プリントを配布

◆参 考 書
 授業中に紹介

◆担当教員から一言
 身体的に現われる様々な「無自覚」的な現象から、私たちの心や精神の成り立ちについて考えていきます。