白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 心理統計I
担 当 者 倉澤 寿之 開講時期 前期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 心理学のデータを扱う際の基本的な事項を学びます。実験や調査を行う場合、その結果から何らかの結論を導き出すわけですが、その際、数値データをどのように処理したらどんなことを判断できるのかがわかることが重要です。この授業では、そうした数値データの利用方法について理解することをめざします。

◆授 業 計 画
 1.割合・比率の確認、電卓の使用方法
 2.尺度レベル、Σ記号による加算表記
 3.度数分布表
 4.中心傾向の測度(1)
 5.中心傾向の測度(2)
 6.母集団と標本
 7.統計的仮説の検定(1)
 8.統計的仮説の検定(2)
 9.2つの平均値の差の検定(1)
 10.2つの平均値の差の検定(2)
 11.2つの平均値の差の検定(3)
 12.直線相関(1)
 13.直線相関(2)
 14.直線相関(3)
 15.まとめ

 この授業では、指定の関数電卓を使います。この電卓は、この授業に限らず、心理学科の他の授業でも利用することがありますので、必ず用意して下さい。ただし、統計機能付きの電卓を既に持っている人は新たに買う必要はありません。


◆成 績 評 価
 毎回の授業の中で行う小テストと期末テストの成績をもとに評価します。

◆テ キ ス ト
 山内光哉著「心理・教育のための統計法<第2版>(サイエンス社)

◆参 考 書
 それぞれの授業で必要に応じて紹介します。

◆担当教員から一言
 毎回新しいことを勉強し、それを積み上げて行く授業ですので、「欠席しないこと」がとても重要です。万一欠席した場合には、別な時間を使ってその回の小テストの課題を実施して提出してもらおうと思います。欠席の翌週に「前回休んだのでわかりません」と言わなければいけない状態をなくしたいと思いますので、ご協力ください。
 統計は数学の要素が出てくるために「難しい」と思い込む人がいるようですが、大雑把な理屈と使い方さえ理解できれば、そんなに苦手意識を持つ必要はありません。むしろ、数学が身近な現象の理解に役立つものなのだということに気づき、数学を見直すきっかけになるかもしれません。ぜひ素直な心で取り組んでみてください。