白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 保育原理II
担 当 者 金田 利子 開講時期 後期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 「保育原理I」で学んだ基礎を基に、保育の原理をさらに深めるとともに、保育についての今日的課題について実践的に理解し、自分自身の保育観を磨き、保育者としてあり方についての考察力を育成する。

◆授 業 計 画
 今日のまた、これからの保育の課題についてとりあげ、その解決のためにも保育の思想や制度について歴史的に学び、保育の質の向上への視点と方法について探究し、課題解決の方向について考察する。また、家庭保育と集団保育の関連のあり方や親とは何かについても取り上げる。今日これまで以上に求められている家庭や地域との連携や、親への相談活動など、間接的な保育指導についても,その理解を深め、子育ち・子育てへのプロデューサーとしての新たな保育者のあり方について考えあい実践力を高める。

1回 今日の保育問題について考える-保育の質の向上の視点から-
2回 保育の歴史-先人の歩みから学ぶ:その1 西欧における思想の流れ
3回  同上            :その2 日本の場合
4回 戦後日本の保育制度の変遷 -家庭保育と社会的機関における集団保育の関連から-
   その1 男女共同参画と保育-3歳児母性神話について考える(総論)
5回 その2 エンゼルプラン以前/ エンゼルプラン以後
6回 地域で支える「子育ち・子育て」-親子をを支える理論と実践-
7回 保育者の新たな役割-「気になる子」の事例をもとに-
8回 保育をめぐる地域・自治体の再構築とインクルージョン・世代間交流
9回 国際化と多文化保育について考える
10回 諸外国の保育に学ぶ(制度と思想と実際) その1 アメリカ・カナダ・スウェーデン
11回   同上                 その2 アジア・汎太平洋地域
12回 これからの日本の保育を考える-教育福祉政策と保育思想との関連で
13回 保・幼の関連、また小学校との関連ははどうなっていくか、どうしていくことが求められるか。
14回 保育者の専門性について考える
15回 保育をふりかえり改善していくために-保育研究の方法


◆成 績 評 価
 出席、日常の授業への参加姿勢(授業往復カード)、課題、及び期末試験より総合的に評価する。

◆テ キ ス ト
 保育原理Iのテキストおよび、金田利子・齋藤政子編著『家族援助を問い直す』同文書院

◆参 考 書
 金田利子他編著『保育の質の探求』ミネルヴァ書房・同監修『地域で親子をどう支えるか』三学出版

◆担当教員から一言
 次世代を育成する保育について乳幼児や異世代の人々の交流に日常的に関心を持って下さい。疑問を持ち自ら調べるともに質問できる姿勢を期待しています。