白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 世界の児童文学 | ||
担 当 者 | 瀧口 優 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 演習 | ||
単 位 数 | 1 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 日本は児童文学が世界でももっとも豊かに発展した国の一つである。世界の児童文学に触れながら、その表現方法や技法について学び、日本の児童文学との比較を行ないたい。また、日本では明治以降世界の児童文学作品が豊かに翻訳されてきた。その歴史に触れながら、日本語の豊かさや適切な表現方法について学びたい。まとめとして児童文学作品の分析を通して、思考力や想像力及び言語感覚を養い、日本語や言語文化に対する関心を高めたい。 ◆授 業 計 画 1.世界の児童文学を国別に取り上げ、大まかに歴史やその発展に触れる 2.作品の一部を読んだり、比較して、言葉への理解を深める 3.関連する作品を読んだり、映像による表現を学ぶ 4.なぜ日本において児童文学が多くの人々に読まれているのか、人間の発達との関連で議論したい <授業展開> (1)児童文学とはなにか、子どもをどのようにとらえるかを学ぶ(第1回、第2回) (2)世界の児童文学を知る(1)ヨーロッパの児童文学(第3回、第4回) (3)世界の児童文学を知る(2)アメリカの児童文学(第5回、第6回) (4)世界の児童文学を知る(3)アジアの児童文学(第7回、第8回) (5)世界の児童文学を知る(4)日本の児童文学(第9回、第10回、第11回) (6)児童文学を鑑賞・分析する(1)(第12回、第13回) 宮沢賢治・小川未明・谷川俊太郎他 (7)人間にとって言葉とは何か、言葉を獲得する意味とプロセスを学ぶ(第14回、第15回) ◆成 績 評 価 ふだんの学習状況などの平常点(出欠、予習、質問、意見発表など)とレポートで行うことを原則とするが、必要に応じてテストを行う。 ◆テ キ ス ト 授業の中で指示するが基本はプリントで行う ◆参 考 書 『英米児童文学の系譜』(こびあん書房) 『小学校学習指導要領国語』 『幼稚園教育要領』 『保育所保育指針』 『世界・日本 児童文学登場人物辞典』 ◆担当教員から一言 多くの児童文学や絵本があり、子どもを対象とする仕事につく人には少なくともその基本となる作品を読んでおいてほしい。また、新しい作品を読みながら、児童文学の素晴らしさをつかんで欲しい。 |