白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 保育内容 環境
担 当 者 橋本みのり 開講時期 前期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 子どもたちは、自然環境の中で、自然物・自然現象に出会って、知的体験を拡大し、自然法則を感得していく。この教科では、その体験を子どもの成長に応じて適度に提供できる保育者を養成するために必要な“知識と体験の事前学習”と“教育方法”を学び、保育現場で底力が発揮できる保育者になることを目指す。講義と実習体験を通し、知識と経験の両面の底上げをはかる。
 休日のうち1日を野外実習にあて、総合的な体験学習を行う。


◆授 業 計 画
 1.この教科の理解のために[2回]   
   この教科の法律的な位置づけ――教育基本法・学校教育法・保育士資格者法など
   教育とは何か――実際に役立つ定義と保育者の指導方法
   環境とは何か――一般的な考え方・幼児教育界での「環境」と「認識」・「環境教育」
   自然とは何か――自然・人為・人工・自然物・自然現象・「自然度」が意味するもの
 2.幼児のための環境設定[2回]
   栽培――土づくり・畑づくり・道具の使い方・施肥と防虫・栽培計画・栽培実習
   飼育――「ムシ」とは何か・「ムシ」に強くなろう・飼育の要点
 3.保育者に必要な自然体験(演習)[2回]
   植物のわかる保育者になるために―身近な雑草の観察 花・茎・葉・根の特徴
                  ―図鑑の使い方・顕微鏡の使い方・植物の観察とスケッチ
   「ムシ」に強い保育者になるために―昆虫の基本構造・発育と変態・昆虫の生活
                   「ムシ」の構造観察とスケッチ
 4.保育者の質の向上(教育のサイドから)[2回]
   「これなあに」に強くなるために――認識と質問の関係・概念形成のための質問と対応のしかた
   「なぜ」「どうして」に強くなるために――知識の拡大の質問と対応のしかた
 5.保育者の質の向上(自然認識のサイドから)[2回]
   動物の多様性――脊椎動物と無脊椎動物 集団生活のもち方
   天象と気象――天気と気象・天気図の見方・天体の物理現象
   生物季節――二十四節気・初見日と終見日・年中行事
 6.自然保護と自然保護の考え方[2回]
   生命尊重の意味――「かわいい」「かわいそう」の問題
   自然尊重の意味――生物の多様性とその意味・生態系のバランス・環境教育とは?
 7.野外実習[3回]


◆成 績 評 価
 演習の成果・宿題の結果・ペーパーテストの成績を総合して行う

◆テ キ ス ト
 「子どもの生活と環境」 インデックス出版

◆参 考 書
 演習や講義ごとに紹介する(基本的なものは大学図書館・理科教室にある)(一部は指定図書扱いなので注意)

◆担当教員から一言
 自然や環境への視野を広げ、積極的に取り組む姿勢を大切にしましょう。