白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 人間の生と性 | ||
担 当 者 | 関口 久志 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 ジェンダー(社会的文化的性)や旧来の規範にとらわれて呪縛から逃れられない日本の性の現状を考え、80年代の市場経済万能論の台頭により消費目的化される性の問題から現代日本社会を照射することで、ジェンダーや規範を乗り越え、男女と性的マイノリティー(同性愛者、性同一性障害等)も含め自己の性的アイデンティティーを肯定的に受け止め、誰もが対等平等に、安全と安心のための行動選択ができる自己決定力を身につける性教育を探る。 ◆授 業 計 画 1.性の疑問・悩みを出し合う。 2.性の疑問の理解と健康権からみた月経と射精 3.性の多様性、生物的性(セックス)とジェンダー、性的指向。 4.性別役割論によってつくられてきた男らしさ女らしさと性的関係。 5.現代若者の性行動を人工妊娠中絶から考える。 6.安心と安全の関係づくりを避妊から考える。 7.現代若者の性行動を性感染症から考える。 8.安全と安心の関係づくりを性感染症予防から考える。 9.男性優位の行為としてのレイプ、セクハラ、性的暴力を考える。 10.性の商品化を考える。 11.性的マイノリティーを通して、性の普遍性と多様性から現代社会を考える。 12.コミュニケーションとしての性を考える。 13.メディアとジェンダー形成、特に男性形成を考える。 14.戦争文化とジェンダー形成を考える。 15.講義のまとめ。 ◆成 績 評 価 出席と毎回の意見・感想文 および 最終レポート ◆テ キ ス ト 現在執筆中のため後に指定する。 ◆参 考 書 関口久志他共著「性教育の壁 突破法」十月舎 関口久志他共著「ジェンダーフリー・性教育バッシングそこが知りたい50のQ&A」大月書店 ◆担当教員から一言 授業での積極的な参加を求める。意見やミニレポートでそれを反映する。 |