白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 男と女・ジェンダーを考える | ||
担 当 者 | 草野 篤子 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 男女のライフスタイルや家族のあり方が多様化している現在、男性と女性が、ともに人間らしく豊かに生きるためにはどうしたら良いのか、これからの望ましい男女のあり方や、社会システムのあり方について考える。 ◆授 業 計 画 男女雇用機会均等法や介護・育児休業法、男女共同参画社会基本法の制定など男女両性の平等に向けての法的整備は進んだが、実生活の上ではまだまだ多くの問題を残している。女子学生の就職は厳しく、結婚後も家事・育児と職業の両立に悩むなど、女性が能力を発揮して、一人の人間として自立して主体的に生きることは困難な状況にあり、男性もまた厳しい労働環境の中で豊かな家族関係を築くことは難しい状況にある。そこでこの授業ではこれまでの性別役割分業を基本とする社会制度や性別役割分業意識の問題点をジェンダーの視点からとらえなおし、これからの望ましい男女のあり方や、家族の在り方、社会システムの在り方などについて考える。授業方法は講義だけでなく、ビデオや新聞記事の収集、祖父母世代へのインタヴューなどを行い、学生による意見発表や討論などを行っていく。 【授業内容】 1.オリエンテーション 2.社会的性、ジェンダーとは 3.日本国憲法における男女平等 4.憲法第14条、24条 5.性別役割分業について 性別役割分業の歴史、性別役割分業の問題点 6.ライフサイクルの変化 7.ジェンダー統計に見る男と女 8.労働とジェンダー 9.社会保障とジェンダー 10.性と暴力 ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント 11.戦争と性 12-14.祖父母のライフ・ヒストリー(1)―(3) 15.男女平等をめざす世界の運動と日本の動き ◆成 績 評 価 レポート提出、発表、討論への参加などに基づいた総合評価。 ◆テ キ ス ト 必要に応じて授業時にプリントを配布する。 ◆参 考 書 授業時に随時紹介する ◆担当教員から一言 ジェンダー問題を自らの生き方として考えられる学生の参加を望みます。 |