白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 日本文学
担 当 者 髙原 二郎 開講時期 前期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
・文学作品など読むヒマにもっと役立つことないの?
・作家なんてホントはなにしてるんだろ。
・文学史なんてのやらされて何になるの?
・でも基礎知識くらいは仕方ないカモネ。
※などとちょっと本気で考えてみようではありませんか。


◆授 業 計 画
 上記のように、「文学入門」的なねらいを含んだ文学理解、文学史、作家論、課題論等を近現代を中心に扱います。
1.作家と社会-文学の歴史性、社会に対応する作家の姿勢、責任と文学的展開。(3回)
2.作家と時代性-テーマ、課題による読み解き-
   作家や作品を社会・文学の流れと照らし読み解く試み。
 ・政治と文学-石川啄木『一握の砂』(2回)
 ・個人・エゴ-夏目漱石『こころ』・武者小路実篤『友情』・芥川龍之介『鼻』(2回)
 ・愛と憎しみ-有島武郎『小さき者へ』・太宰治『富嶽百景』『水仙』(2回)
 ・抒情と感性-川端康成『伊豆の踊り子』(2回)
 ・自然と人間-宮沢賢治『なめとこ山の熊』(1回)
 ・戦争と人間-峠三吉『原爆詩集』(1回)
 ・疎外と人間-石牟礼道子『苦海浄土』(2回)
(展開により増減入れかえあり)


◆成 績 評 価
 授業参加と試験またはレポート。

◆テ キ ス ト
 用いません。指示したものは必ず読んできて下さい。指名質問もあります。

◆参 考 書
 展開の中で示します。

◆担当教員から一言
 作品を読み解くことで作家の姿勢に迫ってゆく、特にそこを楽しんでください。