白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 保育内容 言葉 | ||
担 当 者 | 佐々加代子 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 演習 | ||
単 位 数 | 1 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 人間と言語との関係をおさえたとき、保育において「ことば」の領域だけを論じていくと狭い。言語の諸側面について、学生自身の言語能力にも目を向けながら、保育における、保育者と子ども(たち)との間柄の質的転換を考える。思考は行動に現れる、としてとらえていくことにする。子ども、保育者、自分、保育活動、の組み合わせで考える。それぞれの間に、媒介役として機能する教材についても検討する。 ◆授 業 計 画 講義を主体としながら、ミニ演習(宿題を含む)、演習(レポート課題2含む)を組み合わせながら構成する。 1.人間と言語:言語の定義・機能と保育・教育におけることばの機能 2.ことばとキャッチボール、ことばのキャッチボール;相互の関係 3.コミュニケーションの基本的過程、乳幼児の場合と成人の場合 4.日本語の特徴;話ことばと書きことば 5.言語発達の標準像(0~6歳) 6.文字学習能力の発達(読むことと書くこと) 7.言語発達にかかわる人間関係の要因;促進要因と阻害要因からの検討 8.言語の生活化をめざした言語指導の実際:言語教材(絵本、紙芝居、ことば遊び、パネルシアター、 素話、ペープサート、人形、視聴覚資料、手遊びなど)の活用とその工夫 9.障害児の言語指導:言語発達の遅れ、発音の問題、情緒的な問題、流暢性の問題、失語症;その問 題のとらえかたと援助法 10.よくひびく、よくとおる、きれいな音の表現法、練習法から技術力の向上のプログラム紹介 11.演習 1)乳幼児の行動観察記録(レポート1) 2)言語の生活化を意図した 日案(レポート2)作成 3)作成した日案における主活動の展開:模擬保育実践とその観察体験 12. メデイア機器類の利用 13. 保育者養成における“言語”教育 14. 保護者への対応 15.新たな言語教材の創作、研究法 ◆成 績 評 価 出席点、平常点(ミニ演習)、レポート2、テストによって行なう ◆テ キ ス ト 佐々加代子『言語習得と人間関係』犀書房、2007年度版言葉資料集(私製) 佐々加代子『言葉資料集2006年』私製テキスト 佐々加代子監修『手あそび130』私製資料 ◆参 考 書 佐々加代子『子どもからの贈りもの』犀書房 佐々加代子『発想・想像・表現』犀書房 佐々加代子『発達臨床相談』 佐々加代子『言語臨床相談』 ◆担当教員から一言 言葉の領域は日常的に使用しているものですが奥深いものです。子どもたちの生活化へ誘う役割の未来の保育者たちであるみなさんがたとともに、関連する内容を幅広く紹介しながらすすめていきます。「読んできて下さい」という要請もします。しっかりと読み込んできて聴講してくださるとありがたいです。教員の体験談も加えてすすめていきます。一緒に授業を創っていけるようでありたいです。 |