白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 専門ゼミナールI 保育の質の探究
担 当 者 金田 利子 開講時期 前後期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 自分自身の関心から問題意識を持ち、これまでの文献や実践等に当たりつつ研究課題を見出し、どうアプローチしたらよいか、実際に自分の手・足・頭を働かせてみて研究方法を身につけ研究のおもしろさを知る。その際共通テーマを、広い意味で「保育の質の探究」におく。個人の研究と共同の取り組みを有機的に結合して相互の互恵性と相乗効果を高めていきたい。そのため個人のテーマを深める研究の方法とともに、できる限り学生主体ですすめていくゼミづくりへの組織力も身につけていくことをねらう。また、関連学会・研究会等にできるだけ参加し、今日の研究状況に触れ問題意識と研究的視点を磨く。

◆授 業 計 画
1.自己紹介による問題関心の相互理解と何らかの学習をし問題関心を整理して書くことへの導入。
2.教員から、これまでの授業では深めきれず、教員の研究の経緯と到達点について話す。また、ゼミだ
  からこそやっていきたい活動の提案をする。およびゼミ共通のテキストの決定。
3.大まかな課題毎による小グループの編成と係の決定。グループ毎の活動計画の作成
  例:様々な保育プログラムと「保育の質」 / 諸外国の保育に学ぶ / 幼児・児童擁護における「保育・
  生活指導の質」の向上 / 命の保育・教育 / 世代間交流と「保育の質」/ 子育て支援と「保育の質」
4~7.ゼミ共通テキストを読み、小グループ毎の問題関心からレポート報告をする。(1)~(4)
8.日本こども環境学会参加(於横浜:関連学会を選択参加4月27~30日)の感想報告・討論
9.日本保育学会第60回大会(於大宮:選択参加5月19,20)の感想報告・討論
10.全国養護問題研究会の参加報告・討論、幼稚園実習IIをゼミテーマからふりかえる。
11~14.個人あるいは小グループ毎に深めてきたことの報告・討論(1)~(4)
15.夏期の課題として上記内容から個人別テーマ(グループでも可)設定へのレポートを課す。
  夏期諸研究会にどう参加するか検討する。夏のゼミ合宿の計画作成。
16~19.夏の諸研究会参加報告及び課題レポートの発表と討論→研究方法への導入(1)~(4)
20~23.グループ別共通テキストのレポート報告(1)~(4)平行して各人は研究方法を深める。
24~26.各人(グループでも可)の研究デザインを報告する(1)~(3)
27~30.各人の計画から研究の具体化への支援と年間活動のまとめ及び春合宿への計画作成(1)~(4)


◆成 績 評 価
 出席・ゼミ活動への参加、報告・討論への参加、自己の課題への取り組み等で総合的に評価する。

◆テ キ ス ト
 複数冊紹介しそこからゼミ生と共に選択する

◆参 考 書
 金田利子・諏訪きぬ・土方弘子編著『保育の質の探究』ミネルヴァ書房
 大宮勇雄『保育の質を高める』ひとなる書房


◆担当教員から一言
 ゼミを通して、物事の内的関連に気づき、学ぶこと・研究することのおもしろさを我がものに。