白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 共通ゼミナール(総合演習) 3組:子どもたちを取り巻く生活環境
担 当 者 佐野 英司,村田  務
杉山 貴洋,佐久間路子
開講時期 前後期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
1 人間尊重や地球環境,教育・保育と福祉等,人類に共通する課題や我が国の社会全体に関わるテーマについて,多面的な視点から理解を深めその視野を広げる。
2 上記の諸課題に係る内容に関し適切に指導するための能力を高める。


◆授 業 計 画
 「子どもたちを取り巻く生活環境」をメインテーマとして,4つ班に別れ各教員のもと,順次,「人々の暮らしと子育て環境」「ゴミ問題と子どもの健康」「子どもとメディア」「環境としての人間関係」の各視点から追究していく。課題の把握,背景の分析から始まり,問題解決のための方策について検討をおこなう。なお,授業は,文献講読や討論,実地調査,観察等による演習形式の学習を通して行うとともに,これらの学習を通して,保育・教育に必要な知識と技能の向上をめざす。
(第1回目と第30回目は各班合同で行う。)

【人々の暮らしと子育て環境】(佐野)  - 共生の社会づくりの視点から -
1,小平市3歳児未満の育児・子育て調査報告書の研究(1)
2,小平市3歳児未満の育児・子育て調査報告書の研究(2)
3,学生個々人が居住する自治体の福祉・子育て施策の研究(1)
4,学生個々人が居住する自治体の福祉・子育て施策の研究(2)
5,小平市内,国分寺市内を車いすで歩き,街づくり点検
6,学生個々人が居住する自治体の福祉・子育て施策の研究(3)
7,人々の暮らしと子育て環境 -共生の社会づくりの視点から- のまとめの討論

【ゴミ問題と子どもの健康】(村田)
1,ゴミ問題と健康問題についての概括と論点整理
2,ゴミ回収の実態報告(各家庭のゴミ量と回収方法)
3,ゴミ回収及び処理法のレポート報告(ゴミの種類と量,処理法と費用,健康被害等)
4,ゴミ回収及び処理法とゴミ問題の状況(実地調査:主として写真,図示による報告)
5,ゴミ問題の解決策の検討(健康問題,ゴミの削減対策,リサイクル)
6,ゴミ問題に関する教材つくり(紙芝居,絵本,エプロンシアター,ペープサート等)
7,ゴミ問題に関する模擬指導(模擬授業)とまとめ

【子どもとメディア】(杉山)
1,子どもとメディア(メディアとは何か?)
2,実験1 モニターと紙による文字校正実験
3,実験2 ビデオと声による音声聞き取り実験
4,実験3 テレビ絵本と絵本の比較
5,意見交換 2と4の比較検証
6,5をベースに,子ども対象としたペープサートの制作(グループ制作)
7,発表とまとめ

【環境としての人間関係】(佐久間) - 友人関係に着目して -
1,現在の人間関係(自分自身を取り巻く人との関係:認知地図から考える)
2,友人関係の発達(自分自身の友人関係を振り返り,幼児期から青年期にかけての友人関係の発達を考える)
3,教材の中の友人関係(1)(「こころのノート」や道徳教材の中で,友人関係がどのように扱われているか,批判的な視点から考える) *グループ研究
4,教材の中の友人関係(2)
5,教材の中の友人関係(3)
6,研究発表(グループごとに研究成果を発表する)
7,環境としての人間関係についての討論とまとめ(友人とはどんな存在か,学校や保育現場でどう扱うか,再度考える)


◆成 績 評 価
 レポート,学習意欲,出席等による総合評価

◆テ キ ス ト
 特に指定しない。

◆参 考 書
 授業内で紹介する。

◆担当教員から一言