白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 基礎ゼミナール | ||
担 当 者 | 多喜乃亮介 | 開講時期 | 前後期 |
授業形態 | 演習 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 少人数の演習形式で進める学習の基礎作りの時間です。講義を聞いて学ぶのではなく、自分自身が参加して何かを学び取ることを重視します。具体的には、参加者同士で情報を提供したり受けたりすること、相手の意見を聞き理解すること、自分の意見を理解してもらうこと、協力して調べること、書いてまとめることなどを体験していきます。同じ資料を題材にしても、10人10様の見方があり、異なる結論になることもあります。こうした活動を通してものの見方の幅を広げ、一人では得られない多様性のオモシロさに気がつくことを目標とします。 ◆授 業 計 画 前期の題材は「科学と非科学」です。テレビでの「やらせ」が社会問題になることがありますが、私たちは一見科学的なものを簡単に信じてしまうことがあるようです。子どもの教育や健康に関する話題は恰好のねたになっているようです。なぜそのようなことが起こるのか、「科学的」とはどんなことなのか、いくつかの題材を調べながら検討してみましょう。まず、新聞やメディアで扱われる話題がどのようなものかを調べてみます(6回分)。さらに、学習教材やネット上の情報にどのようなものがあるのかを調べることを予定しています(6回分)。ただし、演習形式の特徴として、必ずしも予定通りに進めるよりも、参加者の検討内容によって大いに脱線する可能性もあります。「科学と非科学」として扱えそうなものは何でも取り上げていきましょう。最後のまとめで、ゼミ参加者なりの結論を出す検討を加えます(3回分)。 後期の題材は「文献リスト作り」です。前期の調査を通して、各自で更に掘り下げて検討したい話題を取り上げ、どこまで研究が進められているのか、根拠となるものはどのようなものかといった「文献リスト」を作る作業を行います。まず題材探しから始めます。疑問に思うこと、自分にとって未知の領域のこと、最近話題になっているが詳しいことは知らないことなど、資料化された題材であれば特に分野は問いません。何が知られていて、何が知られていないのか、どこまで明らかにされているのか、現時点の課題はどのようなものかといった問題提起ができるようになることを目標とします。ゼミ活動では各自の題材を紹介し、仲間の意見を受けながら作業の基盤固めの時間を取ります(3回分)。次に、リストの作成経過を紹介して、リストの内容に片寄りがないか、不足している視点はないか、相互に検討します(3回分)。中間発表として基幹となる文献内容をリポートし、各自の問題点を整理します(6回分)。最終的なまとめと発表を行い、各自の視点や着眼点、問題提起の特徴について参加者相互の検討を加えて終わります(3回分)。 ◆成 績 評 価 平常点 ◆テ キ ス ト ◆参 考 書 ◆担当教員から一言 頭で分かっているようでも、相手に説明しようとして自分の理解の不十分なことに気がつくことがあります。個人ではなく仲間と学び合う面白さを見つけることを期待します。 |