白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 人物研究演習 宮澤賢治・人と作品
担 当 者 久保木壽子 開講時期 後期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 没後70年以上を経て、なお今日的意味を失わないどころか、ますますその影響力を増しつつある宮澤賢治を取り上げる。基礎的な知識(閲歴・人物像・時代背景等など)を得たうえで、作品理解を通じて、賢治の‘生’のテーマに接近したい。賢治理解のために何が明らかにされるべきなのか問題の所在を探り、次年度の人間研究発展演習に繋ぎたい。

◆授 業 計 画
1,今、なぜ宮澤賢治なのか
2,賢治の閲歴と人物像(ビデオ併用)
3,作品の背景と風土
4,作品理解のために
   賢治の詩作と童話。
   作品読解のポイント解説
5,代表的作品を読む(分担発表の形でおこなう。基本的な作品を上げたが、受講者の希望も入れて進めたい)
 * 生の尊厳と食の罪をめぐって
    5 よだかの星
    6 なめとこ山の熊
    7 オツベルと象
 * 出現罪をめぐって
    8 ざしき童子のはなし
    9 ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記
 * 利他行為をめぐって
    10.11 グスコーブドリの伝記
    12.13.14 銀河鉄道の夜
6,まとめ


◆成 績 評 価
 出席・分担発表・授業のポイントメモ・期末レポートによる

◆テ キ ス ト
 角川文庫『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』

◆参 考 書
 授業時に紹介

◆担当教員から一言
 お互いの自由な発言から、多様に展開していくことを期待したい。