白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 人間と表現演習 | ||
担 当 者 | 中島 好伸 | 開講時期 | 前期 |
授業形態 | 演習 | ||
単 位 数 | 1 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 人間は言葉を使って意志や感情を表現する。この言語表現の多様性と可能性をアメリカの短篇小説を読みながら考えてみよう。その際、時代と文化の変化は言語表現にどのような変化をもたらすのかを見ることも重要となろう。さらに、時代を追ってアメリカの短篇小説を読むことで、アメリカ文学の流れも視野におさめたい。 ◆授 業 計 画 取り上げる短篇小説の大まかなリストを下に掲げる(多少の変更もありうる)ので、授業の前に独力で本を探し、それぞれの回で取り上げる短篇小説はできるだけ読了して出席して欲しい。毎回アメリカの短篇小説を1作品ずつ取り上げ、まずは感想を交換し、眼にとまった表現を出し合ってみよう。その後で、作者の紹介や時代の特徴について説明を加える。全部で15の短篇小説を読んでもらうが、時代順に取り上げることによって、アメリカ文学の歴史を体系的に身につけることも目指すので、授業内で紹介した長編小説についても、追って読むことを期待する。取り上げる作品は以下のとおり。 第1回 導入 オー・ヘンリー「賢者の贈り物」 第2回 ポー「黒猫」 第3回 メルヴィル「バートルビー」 第4回 マーク・トウェイン「噂になったキャラベラス郡の跳ぶ蛙」 第5回 ドライサー「ローゴームと娘のテレサ」 第6回 アンダーソン「手」 第7回 フィッツジェラルド「パット・ホビーとオーソン・ウェルズ」 第8回 フォークナー「エミリーにバラを」 第9回 ヘミングウェイ「インディアン部落」 第10回 スタインベック「菊」 第11回 マラマッド「ユダヤ鳥」 第12回 サリンジャー「笑い男」 第13回 カート・ヴォネガット「バーンハウス心霊力についてのレポート」 第14回 オコナー「ゼラニウム」 第15回 まとめ アップダイク「別居」 ◆成 績 評 価 出席とレポートにより評価します。 ◆テ キ ス ト 購入の義務はありませんが、大津栄一郎編訳『20世紀アメリカ短篇選』(上下)(岩波文庫) ◆参 考 書 授業内で紹介します。 ◆担当教員から一言 表現力は読めば読むほど磨かれると思ってください。 |