白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 日本の近現代史 | ||
担 当 者 | 平賀 明彦 | 開講時期 | 後期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 私たちをとりまく現代社会を理解し、その将来像を描こうとするとき、その方法は多様にありますが、過去を振り返って、ここに至る歴史的経過を追ってみるやり方もその一つとして有効だと考えられます。ここでは、そういった意味から、現代にもっとも近い過去である日本の近代に焦点を当てて、その特徴と大きな変動の波の中で、人々がどのように時代の流れと関係を持ったかを検討してみようと思います。 ◆授 業 計 画 日本の近代は、その出発点からかなり特徴的で、しかも大きな変化の中で時代が動きました。幕末・明治維新の時期ですが、まずはそこにスポットを当て、倒幕をめぐる激動の流れがどのように現れ、それが近代をかたちづくる上でどのような役割を果たしたのかを明らかにしてみます。そしてその後の近代化が、現代とどのような結びつきをもつことになったのかを明らかにしていきます。 授業展開の柱立ては以下の通りです。 (1)近代の幕開け―それは黒船来航から (2)進んだ西欧、遅れたアジア―直面した課題は何か (3)植民地化の危機意識―尊王攘夷から尊皇倒幕へ (4)新しい夜明けを夢見る―坂本龍馬の描いた国家像 (5)維新への道程―徳川慶喜の将来予測と歴史の現実 (6)「殖産興業」の最優先課題―経済のしくみをどのように整えようとしたか (7)なぜ「富国強兵」か―軍国日本でなければならなかった理由 (8)「文明開化」の内実は―西欧文明との衝突、その実相は (9)急激な改革と強い政府―天皇、明治憲法、教育勅語 (10)短期間に作り上げた経済組織の脆さ―働く人々の窮状と対外侵略への道 (11)国権と民権の相克-意義を唱える人々の論理 (12)大正デモクラシーの可能性―民本主義の意義と限界 (13)日清・日露戦争の意味―膨張する日本、日本人とアジアの人々 (14)二つの大戦への道―近代化の歩みの帰結は (15)近代とは何だったのか―現代との関わりの中で ◆成 績 評 価 学期末にレポートを課します。また、授業の中で、話のまとまりごとに小レポートを課すことがあります。 ◆テ キ ス ト とくに定めません。 ◆参 考 書 多数あるので、授業中にその都度紹介します ◆担当教員から一言 必要な資史料は授業中にプリントで配布します。とくに歴史の専門的な知識は必要ありません |