白梅学園 授業概要(シラバス)2007 |
授業科目名 | 家族心理学研究 | 家族と人間の育ち | |
担 当 者 | 室田 洋子 | 開講時期 | 前期 |
授業形態 | 演習 | ||
単 位 数 | 1 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 心理学的観点から家族、家族内のコミュニケーション、母性・父性のあり方、子どもの人格形成と今日の問題状況をとらえる。子どもが生まれることによる家族のダイナミックスを発達・臨床心理学の視点を加えた理解を得ることを目標とする。 ◆授 業 計 画 現代の家族・家庭のありかたについて心理学的観点から探る。特に家族内コミュニケーション、母性、父性の発達的変化を家族の発達という視点から関係論の視点も加え考察する。子どもが生まれることによる家族内のダイナミックスの発達的変化を夫婦関係の変化、母性・父性の変化とひずみ、人格的成長と家族内で生じる人格破壊の問題などを思春期・青年期の子どもと家族にまでを視野に入れつつ考察していく。また、家族システム論に基づきつつ、家族療法の基礎を扱う。 第1回 システム論の観点から家族をみる 第2回 family as a whole の理解 第3回 母子相互作用 子どもによって親は育てられる 第4回 krohの反抗期現象を通じて家族内ダイナミックスの発達を追う 第5回 関係論の視点から夫婦・家族の関係を考える 一者関係、二者関係、三者関係 第6回 Eriksonの発達課題 生涯発達と発達の危機 第7回 乳児期の発達課題(子ども) 基本的信頼感―基本的不信感 第8回 乳児期の発達課題(親) 母性・父性の形成と失敗 マタニテイブルー、虐待の土壌 第9回 幼児期前期の発達課題 自律性―恥・疑惑 autonomy shame 第10回 幼児期後期の発達課題 積極性―罪悪感 unbroken inisiative moralism 第11回 児童期の発達課題 勤勉性―劣等感 適格意識 居場所感 第12回 思春期・青年期の発達課題(1)identityの形成と失敗 第13回 思春期・青年期の発達課題(2)女性性・男性性の受け入れと失敗 第14回 食卓状況に家族内コミュニケーションを写してとらえる 第15回 まとめ ◆成 績 評 価 出席・レポート・テストで評価 ◆テ キ ス ト 図解-心理学(学術図書出版)生活者としての人間発達(家政教育社)心を育てる食卓(芽ばえ社) ◆参 考 書 授業内で紹介します ◆担当教員から一言 興味・意欲を持って参加することを望みます |