白梅学園 授業概要(シラバス)2007
授業科目名 子ども文化マーケット論 子どもビジネスの今と未来
担 当 者 島内 行夫 開講時期 後期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 現代の子どもを主たる対象としたビジネスの特徴を多角的に考察し、そこに繰り広げられるマーケットと「子ども文化」の問題を皆さんと一緒に考えます。皆さんにとっては①子どもビジネスに対する知識と理解、②将来の皆さんの進路について考える材料、③マーケティング的発想と思考方法を活かし、社会のなかでいかにして主体的に生きるか、ということの手助けになる授業にしたいと思います。

◆授 業 計 画
 授業の進行は大きく(1)子どもビジネスの歴史、(2)基本的な理論、(3)業界の事例研究(4)子どもマーケットと子ども文化、という構成です。ただし、相互に関連しますので明確には分かれません。
 以下、毎回の授業のテーマを示します。

第1回 ガイダンス。「子ども文化マーケット論」で何を学ぶか
第2回 子どもマーケットの歴史(1)(その誕生と発展)
第3回 子どもマーケットの歴史(2)(消費の脇役から主役へ)
第4回 子どもとは何か(「子ども学」的に見た子どもマーケットの特質)
第5回 マーケティングと子ども(1)(マーケティングの機能と役割)
第6回 マーケティングと子ども(2)(マーケティングの応用例)
第7回 マーケティングと子ども(3)(マーケットの中の子ども文化)
第8回 おもちゃと子ども(玩具メーカー等の事例より)
第9回 子育て・保育ビジネス(保育事業、幼児教育等の事例より)
弟10回 学習ビジネス(家庭学習、お稽古ごと、塾等の事例より)
第11回 子どもとメディア(ITの発達と子どもマーケット)
第12回 ディズニーランドに学ぶ(子どもマーケティングからディズニーランドを見る)
第13回 ジャパニーズクール(日本の子ども文化の世界進出と未来)
第14回 マーケティング社会に生きる(子どもと親にとって何が大切か)
第15回 まとめ(自分自身をマーケティングする)


◆成 績 評 価
 ①出席 ②毎回授業後に簡単な振り返りと感想(要望)を書いてもらいます ③レポート

◆テ キ ス ト
 プリントあるいはスライドで行います。

◆参 考 書
 授業内で紹介します。

◆担当教員から一言
 講義のなかで、皆さんの一人ひとりが、マーケティング的な発想による簡単な「企画書」を書くことに挑戦してもらいます。普段から、子どもやその保護者などを対象としたビジネスや事業の中で、あなたがこれは面白いと思うものを、ひとつでもいいですから観察しておいてください。その際、そのビジネスが、①誰を対象として、②その対象がどうなることを期待して、③そのためにどんな広告や商品やサービスを行っているのかをメモしておきましょう。広告やパンフレットを集めたり、インターネットなどで調べてみるのもいいでしょう。