白梅学園 授業概要(シラバス)2006
授業科目名 形態別介護技術Ⅲ(知的障害・精神障害) 精神障害者の介護、知的障害者の介護
担 当 者 土川 洋子 開講時期 前期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 精神障害者、知的障害者の生活や社会復帰の現状を正しく理解し、差別と偏見を無くし、障害を持ちながらも普通の暮らしができるよう、本質的な介護や、支援のあり方をまなぶ

◆授 業 計 画
 15回の授業を予定している。先ずは、春休みの実践課題である身近な地域の「社会復帰施設の見学レポート」を出発点として、障害者についての理解を深めていくものとする。とくに、精神障害者に対する社会の差別偏見は皆無とはいえない状況のなかで、社会復帰や 生活の自立支援にむけての介護やサポートのありかたを多方面から学ぶものとする。その方法として、テキストの他に当時者の方々の話や、ビデオ、参考資料などを授業に反映し、活用していきたい。特に当時者の体験発表は、随時、レポートすることにより、学生個人の、認識と理解をふかめ、より深い学びになるとおもわれるので、試みたい。

「授業予定」
第1回 精神障害者社会復帰施設の概況、運営、利用状況、職員の役割、援助技術
第2回 精神障害者の医学的理解、歴史的な背景、症状について
第3回 事例にもとづき、精神障害者の生活を理解する
第4回 当事者の体験報告を聞き、生活者としての理解をふかめる   「はばたき」メンバーの体験談
    回復のプロセスについて、地域や、仲間のちからで回復可能であることをまなぶ
第5回 適切な具体的支援、介護についてのスキルをまなぶ(家庭 社会復帰施設などの、場面における)
第6回 精神保健医療福祉関係者との連携、ネットワークについて理解する
第7回 アルコール依存症の自立支援について学ぶ  「AAの会・模擬ミーテイング」
第8回 知的障害者の医学的特長、症状、成長発達の過程について 
第9回 知的障害児・者のコミュニケーション方法、介護、援助方法を学ぶ
第10回 重症心身障害児・者の身心の特徴、介護、援助方法を学ぶ
第11回 知的障害者の社会復帰施設、救護施設、グループホームにおける援助方法
第12回 重症心身障害児の身心の特徴
第13回 家族への援助について考える   当事者の会「自閉症児・者の会」
第14回 知的障害者の社会復帰、社会資源、社会福祉施策 ネットワーキング
第15回 まとめ


◆成 績 評 価
 出席状況 テストなどの成績 課題レポートにより総合的に評価する

◆テ キ ス ト
 形態別介護技術 中央法規出版   (すでに1年次に購入したもの)

◆参 考 書
 日本ダウン症協会『ようこそダウン症の赤ちゃん』 
 教育資料出版会『不思議なレストラン』
 ぶどう社 『心を病むってどんなこと』


◆担当教員から一言
 ともに感じあえる関係のなかで、支援者としての育ちがあるのだとおもいます。多くの人々との出会いや触れあいの場を大切にしてください。