白梅学園 授業概要(シラバス)2006 |
授業科目名 | 行動分析 | ||
担 当 者 | 三田地真実 | 開講時期 | 前期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 「行動分析」とは「人間がなぜそのように行動するのか」の原理を解き明かそうとしてきた学問分野です。自分の行動も含めて、どのようにして人の行動を理解するための枠組みについて学びます。この原理をきちんと理解すると日常生活の捉え方が変わります。また、障害を持った子どもさんの問題行動についても適切に理解して対処できるヒントが得られます。授業は講義とそこで学んだ理論の理解を深めるミニ演習のセットで行なう予定です。 ◆授 業 計 画 第1回 オリエンテーション 行動分析とは何か 「人間行動を科学するとは?」 第2回 行動観察の重要性 「まず客観的に行動を見ること」 第3回 行動のABC 「行動を見るときのフレームについて」 第4回 強化の原理(その1) 「正の強化について」 第5回 強化の原理(その2) 「負の強化について」 第6回 行動を減らしたいとき 「罰と消去について」 第7回 行動のきっかけ 「先行事象とセッティング事象について 第8回 問題行動をどうとらえるか?(その1) 「問題行動のアセスメント」 第9回 問題行動をどうとらえるか?(その2) 「問題行動への対処方法のデザイン」 第10回 一事例の実験計画法(その1) 「因果関係を証明する」 第11回 一事例の実験計画法(その2) 「意思決定のためのデータの読み方」 第12回 グループの行動分析(その1) 「スクール・ワイドの行動変容法の考え方」 第13回 グループの行動分析(その2) 「スクール・ワイドの行動変容法の実際」 第14回 行動の般化と維持 「獲得した行動を維持するために」 第15回 自分の生活に行動分析を応用する 「相手を批判する前に自分の行動を見直す」 ◆成 績 評 価 授業の中で実施する小テスト、学期に何回か行なうレポートによる。 ◆テ キ ス ト 「問題行動のアセスメント」三田地真実訳、2005年、学苑社 「プラス思考でうまくいく 行動支援計画のデザイン」三田地真実訳、2005年、学苑社 ◆参 考 書 「問題行動解決支援ハンドブック」茨木俊夫監修、三田地昭典・三田地真実監訳、2003年、学苑社 「選択機会を拡げる チョイス・アレンジメントの工夫」三田地真実訳、2005年、学苑社 「ファミリー中心アプローチの原則とその実際」三田地真実監訳、岡村章司訳、2005年、学苑社 「行動変容法入門」園山繁樹、野呂文行他訳、2006年、二瓶社 「Building Positive Behavior Support Systems in Schools」Crone, D. A. & Horner, R. H.(2003). New York, NY: Guilford Press. ◆担当教員から一言 行動分析の真髄は「強化の原理」といわれるもので、この原理を知っていると毎日の生活が楽しく過ごせるようになります。キーワードは「正の強化で人生わくわく!」です。 |