白梅学園 授業概要(シラバス)2006
授業科目名 現代社会と人権 セクシュアリティと人権
担 当 者 武藤 健一 開講時期 前期
授業形態 講義
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 皆さんにとって、現在や今後の人生において特に重要であると思われる事項について、社会学等の成果を取り入れつつ、学際的にジェンダーと人権の基礎を学んでいくという授業です。ということで、本年度はセクシュアリティ(性に関わる事項)と人権という分野についての講義をいたします。
 なお、私の専攻はジェンダー憲法学という法学ではありますが、本講義は社会学の成果、特にジェンダー論・フェミニズムのそれに重点をおいて授業を進めます。


◆授 業 計 画
 ビデオ等を利用することも含めて授業を進めていきたいと思います(基本は講義形式)。また受講者数が少なければ、ディスカッション等を加えることも考えています。
 具体的には、以下の項目を取り上げます(受講者と相談の上で変更・削減はありえますし、授業進度の関係上扱えない項目が出てくることも十分考えられます)。
 1) ジェンダーとセクシュアリティ    (第1・2回)~性差・性愛・性的志向
 2) 性同一性障害とインターセックス   (第3・4回)~特例法の限界
 3) 性犯罪とジェンダー・セクシュアリティ(第5~8回)~黙示の同意? ハラスメントと性被害
 4) リプロダクティヴ=ライツ/ヘルス  (第9~12回)~人工妊娠中絶と堕胎罪
                             避妊(ピル)・STD
                             生殖医療と女性・子どもの人権
 5) ポルノグラフィとセックス=ワーク  (第13~15回)~性と表現の自由
                             セックス=ワーカーの人権


◆成 績 評 価
 ほぼ毎回のレスポンス=シート(ミニ=レポート:出席点の代わり)の得点(A~D)に、学期末の試験の得点を加えて評価を下したいと思います。よってパーセンテイジでの配分でいえば、平常点:試験点=67%:33%です。 また、就職活動等による出席不足は配慮します。

◆テ キ ス ト
 適当なものがないのでテキストは用いません(レジュメ配布)。

◆参 考 書
 適時紹介していきたいと思います。

◆担当教員から一言
1) 「成績評価」から分かるように、学生の皆さんにとって非常に負担の大きい授業です。よって、欠席多数
 や席に座っているだけのような場合、単位を取得することは絶対的に不可能です。
2) 一方的な授業にはしないので、受講生の皆さんの積極的な授業参加を求めます。
3) 最低限の常識として、授業に関係のないような、他人に迷惑をかける行為(おしゃべり・15分以上の遅
 刻等)は、一切許されません(強制退出の場合もあり)。