白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 形態別介護技術III(知的障害・精神障害) 精神障害者の介護、知的障害者の介護
担 当 者 鳥谷ツグヨ 開講時期 前期
授業形態 演習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
 精神障害者、知的障害者の生活や社会復帰の現状を正しく理解し、差別と偏見を無くし、障害を持ちながらも普通の暮らしができるよう、本質的な介護や、支援のあり方をまなぶ

◆授 業 計 画
 15回の授業を予定している。先ずは、春休みの実践課題である身近な地域の「社会復帰施設の見学レポート」を出発点として、障害者についての理解を深めていくものとする。とくに、精神障害者に対する社会の差別偏見は皆無とはいえない状況のなかで、社会復帰や 生活の自立支援にむけての介護やサポートのありかたを多方面から学ぶものとする。その方法として、テキストの他に当時者の方々の話や、ビデオ、参考資料などを授業に反映し、活用していきたい。特に当時者の体験発表は、随時、レポートすることにより、学生個人の、認識と理解をふかめ、より深い学びになるとおもわれるので、試みたい。

「授業として取り上げたい科目事項」

1、障害者の医学的理解、歴史的な背景、症状について
2、社会復帰施設の概況、運営、利用状況、指導員の役割、関与について
3、春休みの見学課題についての体験交流をおこなう
4、事例にもとづき、障害者の生活を理解する
5、当時者の体験報告を聞き、より身近に生活者としての理解をふかめる
6、回復のプロセスについて、地域や、仲間のちからで回復可能であることをまなぶ
7、適切な具体的支援、介護についてのスキルをまなぶ(家庭 社会復帰施設などの、場面における)
8、精神保健医療福祉関係者との連携、ネットワークについて理解する
9、知的障害者の成長、発達、コミュニケーションについて理解する
10、家族の援助についてかんがえる
11、社会的福祉制度等について知る


◆成 績 評 価
 出席状況 期末テスト成績 課題レポートの提出を参考に行う

◆テ キ ス ト
 形態別介護技術 中央法規出版

◆参 考 書
 日本ダウン症協会『ようこそダウン症の赤ちゃん』
 教育資料出版会『不思議なレストラン』
 ぶどう社 『心を病むってどんなこと』


◆担当教員から一言
 ともに感じあえる関係のなかで、支援者としての育ちがあるのだとおもいます。多くの人々との出会いや触れあいの場を大切にしてください。