白梅学園 授業概要(シラバス)2005
授業科目名 家政学実習II(被服・住居)  
担 当 者 引地 和枝・大高真紀子 開講時期 前後期
授業形態 実習
単 位 数
◆授業のねらい及び学習教育目標
担当=引地 和枝(被服)、大高真紀子(住居)
《引地》被服実習は家政学概論に基づき衣生活管理に関し技術と新しい素材又着ることの喜び、作る喜び、を習得させる。被服を大切に扱うことです。介護者共に高齢者、障害者の家庭生活の衣服管理の必要実践が出来る能力を養う目的
《大高》私たちの日常生活の拠り所である住居について、住生活と生活空間、室内環境、維持管理などの基本的な考え方を学んでいく。さらに、高齢者や障害者にとって住みやすい住居とはどうあるべきなのか、福祉住環境整備という視点から理解を深め実践力を養うことを目的とする。


◆授 業 計 画
《引地》
1.衣生活に役立つ被服の考え方、選び方
2.運針、ランチョマット製作、基礎縫い
3.清拭用ミント製作
4.小袋製作、ボタン付、その他
5.お手玉製作
6.繊維、素材の収集、加工、織物
7.繊維製品の表示、調査
8.被服整理、洗濯、しみ抜き
9.自由作品製作
10.人間社会における被服の役割、レポート

《大高》12回の授業を予定し、うち7回を住居についての基本的な知識の習得に当て、5回を福祉住環境整備に関る知識の習得に当てる。授業の概要は以下の通り。

1回:住まいと生活-住まいの役割・ライフサイクル・地域生活と住居
2回:住まいの計画(1)-生活行動と生活空間
3回:住まいの計画(2)-住宅の図面を読む
4回:住まいの室内環境
5回:住まいの安全
6回:住まいの維持管理
7回:住まいの情報を読む-住宅の構法・関連法規の基礎知識
8回:高齢者・障害者の住まい-(1) バリアフリーデザイン・ユニバーサルデザインの考え方
9回:高齢者・障害者の住まい-(2) 日常生活の基本動作と空間(段差・手摺・階段など)
10回:高齢者・障害者の住まい-(3) 車椅子使用時の動作寸法と空間
11回:高齢者・障害者の住まい-(4) 住宅改修の事例検討
12回:高齢者・障害者の住まい-(5) 高齢期の居住形態


◆成 績 評 価
《引地》製作作品提出、レポート、出席
《大高》出席・授業への取り組み、レポート課題、小テスト等により、総合的に評価する。


◆テ キ ス ト
《大高》佐々井啓編 「家政学実習ノート」 誠信書房

◆参 考 書
《大高》
後藤久 他 「基礎シリーズ 住居学入門」 実教出版
阿部祥子著 「高齢時の住まい 一橋出版
大野隆司他 「福祉住環境」 市ヶ谷出版社


◆担当教員から一言
《引地》プリント、実習指導のため用具を揃えて戴きます。
《大高》住まいを様々な角度から考えることで、住居についての理解を深めてください。高齢者や障害をもつ人々にとって、住まいとはどうあるべきか、私たちの日常生活を点検しながら考えていきましょう。