白梅学園 授業概要(シラバス)2005 |
授業科目名 | カウンセリング |   | |
担 当 者 | 林 潔 | 開講時期 | 前期 |
授業形態 | 講義 | ||
単 位 数 | 2 | ||
◆授業のねらい及び学習教育目標 話し合い療法であるカウンセリングの、基礎的な考え方について紹介します。 ◆授 業 計 画 カウンセリングは基本的には話し合い療法です。ただ助言をすると言うことだけではありません。それでは話をするということに、どんな意味があるのでしょうか。 悩みは、悩ますものと、悩む人という2つの条件に分けて考えられます。カウンセリングは悩む人に対する援助です。 またカウンセリングには3つの役割があります。治療、予防、開発です。現実は一般には治療のイメージが強いのですが、問題を防ごう、その人なりに伸びていくのを援助しようと言う役割もあります。なおカウンセリングの予防、開発的機能を特に強調して「心理教育」という言い方をすることもあります。自分のことは自分が一番よく知っている。たしかにそうでしょう。しかし人は誰かとのかかわりで、何かとの関係で自分に気がついていくというところもあります。 今日のカウンセリングの基礎として、ロジャースの来談者中心カウンセリングと認知行動療法の原理と方法について紹介します。 カウンセリング・心理療法は2つのタイプに分けられます。 1.人格中心の取り組み 2.問題中心の取り組み 来談者中心カウンセリングは前者、認知行動療法は後者の方法です。 1回 話をすることの意味とカウンセリング心理療法の流れ 2回 VTRカウンセリングの進め方 3回 ロジャースの適応・不適応モデル 4回 ロジャースの人格についての考え方 5回 来談者中心カウンセリングの方法 6回 来談者中心カウンセリングの方法(VTR) 7回 来談者中心カウンセリングの事例 8回 カウンセリングの倫理 9回 行動療法と認知行動療法 10回 認知行動療法の原理 11回 ベックとエリスのモデル 12回 エリスのカウンセリング(VTR) 13回 認知行動療法の方法(現実憲章と認知的再体制化、ほか) 14回 認知行動療法の方法(SST、ほか) ◆成 績 評 価 平常点と期末のレポートです。 ◆テ キ ス ト 使用しません ◆参 考 書 随時紹介します ◆担当教員から一言 講義はどうしても一方通行になりがちです。そうしたくないですね。 質問歓迎です。メールも利用してください。 hayashi@shiraume.ac.jp |